無断にコース内へ侵入したりチェックアウトを忘れたり… 羽目を外しがちな「宿泊ゴルファー」の迷惑行為とは?
車の運転をしなくていいからと深酒し部屋を汚してしまうゴルファー
プレーした日にそのまま宿泊、または前日に到着して翌日は移動せずにプレーができる宿泊ゴルフは快適そのものです。特にコース内に泊まれれば、移動がまったくないのでゆっくりと時間を過ごすことができます。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です
その一方で、車の運転がないからと部屋で深酒してしまい、ゴルフ場や宿泊施設に迷惑をかけるゴルファーもわずかながら存在します。 あるゴルフ場の支配人はこんな話をしてくれました。「いくつかの大学のゴルフ部が合宿に来ることがあります。そのうちの一つの大学の部員たちがお酒を飲んで大騒ぎし、客室を汚してしまったことがありました。それに当社の夜勤担当者が激怒、その大学を出入り禁止とさせてもらったことがあります」 また別のコースでは、「1泊2ラウンドのお客様で、プレー後は泊まりだからといってゆっくりラウンドする方がいらっしゃいました。注意してもまったく聞く耳を持たずで困りました。そういう方がいると、夕方のカップ切り、コース整備や片づけが大幅に遅れてしまうのです」 プレー後に自宅に帰る必要がないとなると時間がたっぷりあると考え、ゴルフ場に迷惑がかかることなど考えも及ばない方がいるようです。
部屋の前に広がるコース内に勝手に侵入してアプローチ練習する人も
宿泊する心の緩みからプレーが異常に遅くなるゴルファーがいれば、逆に早すぎるゴルファーもいるようです。早いといってもプレースピードではありません。前出のゴルフ場関係者は、 「朝、従業員が来る前に勝手にコースに入って練習している人がいました。出だしのホールで打っていたり、ひどい人はコース内のグリーンでアプローチ練習をしていたこともありました。宿泊している建物の目の前がグリーンだったりすると、コース内に入ってしまう人がいるんです」 いうまでもありませんが、宿泊者であってもオープン前のゴルフ場には入ってはいけません。部屋のすぐ前がコースであってもダメなのです。ましてコース内でアプローチ練習というのは、非常識が過ぎます。 朝、プレーヤーがスタートする前には、グリーンの芝刈りなどの整備も必ず入りますから、ゴルフ場にとって迷惑このうえない行為といえるでしょう。 また最近ではグランピング施設を併設したゴルフ場も増えてきました。そのようなゴルフ場関係者に話を聞くと、「グランピングのテントを珍しがって、利用者がいるにもかかわらず敷地に入っていってしまうホテル宿泊者がいますね。敷地内は自由に移動でき、特にホテルとグランピングの境界線がないので、そのようなことが起こります」 「また団体のお客様は夜遅くなっても騒いでいることがあるのですが、これには閉口です。当直の従業員が注意しに行きますが、酔っている人もいてなかなか静かにしてくれない人もいますね」 ゴルフ場もリピーターが欲しいということがあり、なかなか強く注意できないようです。宿泊してのびのびと羽根を伸ばすのはいいですが、一人ひとりが最低限のマナーやルールを守るのは、プレー中と同じではないでしょうか。