フリーランスの最新節税スキーム…「マレーシア移住」で実現する、驚愕の〈税金ゼロ生活〉【国際弁護士が指南】
仕事を受注する法人…香港にするか、シンガポールにするか?
節税をどこまで徹底できるかは、仕事を受注するための法人をどこに設立するか次第ということになります。 マレーシア国外で、法人税率の低いところに作るのがいいのですが、ぱっと思いつくのは香港とシンガポールでしょう。 税率的には大きく変わらないので、どちらでもいいと思います。 ただ、法人を設立したあとで銀行口座を開設する難易度を考えると、香港の方が使い勝手がよいと思います。
英領バージン諸島(BVI)法人なら、無税も夢ではない
さらにいえば、仕事を受注するための法人を、法人税率0%の場所に設立すれば「法人税率0%、個人所得税0%」も、理論上可能になります。 たとえば、タックスヘイブンとして有名な英領バージン諸島(BVI)等に法人を作れば、本当に税金を0%にできます。 ただし、仕事を依頼する側から見て、依頼先が「BVI法人」だと不安になるかもしれません。また、将来日本に戻ったあと、海外に住んでいた時期の所得について、税務署・国税局から聞かれた場合、その時期の所得について「証明する公的書類がまったくない」という状況になるため、税務署・国税局への説明が難しくなりそうです。 この点を考えると、所得に8.25%の法人税はかかるものの、香港法人で仕事を受注するのがベストだと考えられます。 小峰 孝史 OWL Investments マネージング・ディレクター・弁護士
小峰 孝史,OWL Investments