阪神・坂本誠志郎がFA権行使について「いっぱい考えて悩んでいるところ」と胸中を吐露
プロ9年目の今季、初めて国内フリーエージェント(FA)権を取得した阪神・坂本誠志郎捕手(30)が4日、甲子園クラブハウスで自主トレをした後、報道陣の取材に応じた。FA権の行使については「いっぱい考えて悩んでいるところ」と胸中を吐露。ソフトバンクが獲得に興味を示しているとみられ、大山と同じく流出となれば虎にとって非常事態だ。 【写真】ヨハン・ミエセスとじゃれ合う阪神・坂本誠志郎 人的も金銭補償もない。〝お買い得〟なCランクにいる坂本がFA権をめぐって、考え抜いていることを明かした。 「いろいろこうやって考えるのも僕の野球人生なので。いっぱい考えて悩んでいるところです」 他球団の評価を聞くことができるタイミングを前日に控え、向かった先は甲子園だった。トレーニングに来ていた青柳とキャッチボールするなど体を動かした後、報道陣に対応。球団との話し合いなどは代理人とともに進めているとし「まだ何も決まっていない。いろんな人と相談したりしながら考えたい」と口にした。 ルーキーイヤーの2016年から毎年1軍で出場し、昨季は梅野とともに投手陣を支えて18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に貢献。ゴールデングラブ賞も獲得した。今季も64試合に出場。連覇を逃し、クライマックスシリーズでDeNAにファーストステージで敗退した直後は権利の行使について「終わったばかりなので」と話すにとどめ「それよりも悔しい気持ちをかみしめる。今はちょっとこの気持ちと向き合いたい」と語っていた。 来季でプロ10年目の節目を迎える。経験を積んだ年俸7000万円の扇の要に対してはすでにソフトバンクが調査を進めており、権利を行使すれば獲得に乗り出す可能性がある。「もちろんドラフトでタイガースに縁があって入って、いろんな恩もある」と阪神への思いも口にした坂本。悩み抜いた末にどんな決断を下すか、注目が集まる。 ■坂本 誠志郎(さかもと・せいしろう) 1993(平成5)年11月10日生まれ、30歳。兵庫県出身。小1から野球を始め、養父中では軟式野球部に所属。大阪・履正社高では2年夏と3年春に甲子園出場。明大では1年秋から正捕手となり、2年春秋にベストナイン。2016年ドラフト2位で阪神に入団し、昨季ゴールデングラブ賞。今季は64試合出場で打率・223、0本塁打、12打点。今季年俸7000万円。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。背番号「12」