いきものがかり、25周年公演に小田和正がサブライズで登場 「SAKURA」をデュエットし、大歓声響き渡る
今年に入って2人体制になった音楽ユニット、いきものがかりが2日、東京・日本武道館で結成25周年公演を開催。シンガー・ソングライター、小田和正(77)が祝福に訪れ、夢コラボが実現した。 アンコールだった。リーダー、水野良樹(41)が「1人尊敬する方が特別に駆け付けてくれました」と紹介すると、小田が大きな花束を2つ抱えて登場。全く知らされていなかった満員の1万2000人から「えーっ!」と地響きのような歓声が沸き起こる。 いきものがかりのデビュー曲「SAKURA」を気に入った小田が恒例ライブ「クリスマスの約束2006」に招いたことをきっかけに親交は18年に及ぶ。 ボーカル、吉岡聖恵(40)は当時の初コラボを振り返り、「小田さんに『テンポを上げないか』と言われて『いや、このままで』と返すなんて、なまいきでした」と頭を下げた。小田は「あのとき余計なこと言ったな」と笑顔。そして同曲を水野のピアノ伴奏に乗せてデュエットし、美しいハーモニーを聴かせた。 水野は「まさか小田さんが僕たちの曲を聴いて呼んでくれるなんて、励みになりました。僕らを前に進めてくれた」と感謝。その言葉に小田は「君たちの初々しいさは今も覚えているよ」とほほえみ、今度は小田のオフコース時代の「君住む街へ」を一緒にデュエットした。 同公演は「いきものがかり路上ライブat武道館」と題し、初の弾き語りで沸かせた。水野のピアノの調べに乗せて、吉岡の伸びのある歌声が響き渡る。この日発売の新曲「会いたい」を皮切りに「Sing!」「ありがとう」をしっとり聴かせた。街路樹を模したステージの後ろまで観客で埋め尽くされており、2人は360度見渡して手を振り、感激の面持ちだ。 水野は「明日11月3日に結成25周年を迎えます。路上ライブで始まったグループなのに、(メジャーデビュー後は)弾き語りがなかったから」と公演意図を説明。「路上ライブを見ているかのように、ゆっくり優しく見ていただければ」と呼びかけ、「くちづけ」など路上ライブ時代のレパートリーも披露した。 さらに日本テレビ系「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」(日曜後10・30)の主題歌「ドラマティックおいでよ」をライブ初披露したのをはじめ、「ブルーバード」「じょいふる」などベスト盤的構成で約3時間、全20曲を夢とともに届けた。