４か月ぶりの再起戦に挑む金子（右）と対戦相手のコウ・ジュンサイ（カメラ・近藤　英一）

◆プロボクシング　▽フェザー級（５７・１キロ以下）８回戦　金子虎旦―コウ・ジュンサイ（２日、東京・後楽園ホール） 　前日計量が１日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで行われ、フェザー級ノンタイトル８回戦で再起を目指す金子虎旦（こた、帝拳）は規定体重から１００グラム軽い５７・０キロで一発クリアした。対戦相手のコウ・ジュンサイ（中国）はリミットでパスした。 　戦績は２６歳の金子が５勝（４ＫＯ）１敗、２３歳のコウが３勝（１ＫＯ）３敗１分け。 　計量後、取材に応じた金子は「ここに戻るにはしっかり追い込んだし、自分と向き合ってきた。（練習で）やってきたことを出そうと思う」と静かに闘志を燃やした。金子は２０２２年６月のプロデビュー戦を２回ＴＫＯ勝ちして以降、５連勝。７月には６連勝を狙ってマイケル・カサマ（フィリピン）と対戦したが、初回ＴＫＯ負けを喫した。「前回は気負い過ぎていたし、急ぎすぎていた。中途半端になっていた」という。常に「負けたらやめる」の覚悟を持って試合に臨んできただけに「戻るなら生半可な気持ちではダメだと思った」という。「気持ちを作り、体を作って、これでいいのかと自分で考えて…。しっかり考え抜いて、戻って来ました」 　相手の映像は確認したという。「パワフルで、頑丈という印象。中国人選手は、戦績以上に強い。相手の動きを見極めて攻めていきたい」と金子。ただ「変に気負い過ぎると中途半端になる。気負うなら目いっぱい、気負おうと」と決意を示した。