地元産「蝶番」新商品を企画、伊豆総合高生徒が発表―伊豆市
伊豆市の伊豆総合高で「観光ビジネス」の授業を選択する3年生13人がこのほど、地元企業が生産する「蝶番(ちょうつがい)」をテーマにした新商品企画を発表し、”工業資源”としての活用方法を模索した。今後、蝶番の商品を手がける同市柏久保のプレス加工業「伊藤金属総業」(伊藤徹郎社長)が生徒の企画を参考に商品化を検討する。 市内の工業資源を生かして地域活性化につなげようと、同校などが企画。創業から約80年にわたって蝶番を主力商品にする同社が協力した。 生徒たちは「連想できる菓子を作る」「イメージキャラクターを作りタンブラーやスマホケース、ポーチなどとしてグッズ化する」「修善寺温泉で蝶番づくり体験」など、若者らしい視点でのユニークな企画をそれぞれ提案。生徒同士で各企画について意見交換した。 伊藤社長(54)は「自分たちでは思いつかない高校生らしい発想があり、勉強になった。地域貢献への可能性があるアイデアから、実用化に向けて検討させてもらいたい。注目されにくい蝶番にスポットが当たればうれしい」と力を込めて話した。
伊豆新聞デジタル