DeNAが逆襲1勝 桑原将志、鷹止めたV弾&気迫ダイブ!17年組の筒香嘉智&戸柱恭孝とともに大暴れ 緊急ミーティングでの猛ハッパ体現
(SMBC日本シリーズ2024、ソフトバンク1-4DeNA、第3戦、ソフトバンク2勝1敗、29日、みずほペイペイ)「SMBC日本シリーズ2024」は第3戦が行われ、セ・リーグ3位のDeNAはパ・リーグ王者のソフトバンクに4-1で勝ち、対戦成績を1勝2敗とした。1番打者の桑原将志外野手(31)が、五回の決勝ソロを含む2安打と打線を牽引(けんいん)。中堅の守備では好捕でナインをもり立てた。桑原とともに2017年の日本シリーズを経験した筒香嘉智外野手(32)、戸柱恭孝捕手(34)も打点を挙げ、ソフトバンクの日本シリーズでの連勝を14で止めた。 【写真】ネット裏の客が気になり球審にクレームを入れるDeNA・東克樹 気迫がほとばしる。全身全霊を込めた桑原のプレーから、勝利への渇望があふれ出た。ガッツマンの異名を取る31歳は、「勝つ」という言葉を何度も繰り返した。 「もう、絶対に勝つと思っていたので。勝たないと駄目だったので」 同点の五回。代わりばなの大津に先頭で対し、甘く入った2球目の速球を迷わず振り抜いた。左中間のホームランテラス席に飛び込む勝ち越し弾にも表情を緩めず、淡々とダイヤモンドを一周する姿に、慢心は見当たらなかった。 本拠地の横浜スタジアムで2連敗を喫し、敵地のみずほペイペイドームに舞台を移して第3戦を迎えた。一回にはスチュワートの2球目を右翼線に運ぶ二塁打で先制機を演出し、内野ゴロの間に生還。三浦監督は「切り込み隊長として最高の働きをしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。 守備も抜群だった。同点に追いつかれた直後の二回には、中前に落ちそうな先頭打者・正木の打球をダイビングキャッチ。相手のファンも拍手を送るほどの好プレーを見せ、流れを渡さなかった。 誰よりも勝利を求めていた。2連敗を喫した27日の第2戦後。主将の牧がナインに呼び掛け、緊急ミーティングが行われた。牧に求められて発言したうちの一人が、ソフトバンクに2勝4敗で日本一を成し遂げられた2017年の日本シリーズを経験した桑原だった。 「厳しい言い方になるかもしれないけど、今のソフトバンクに勝てる感じがしないと伝えた。負けて悔しくないんかと」