DeNAが逆襲1勝 桑原将志、鷹止めたV弾&気迫ダイブ!17年組の筒香嘉智&戸柱恭孝とともに大暴れ 緊急ミーティングでの猛ハッパ体現
チームメートの奮起を願って発破を掛けた夜、取材エリアに姿を見せたのは試合終了の約2時間後となる午後11時30分頃。誰よりも遅く球場を去り「ずっと考えていた。当たり前のレベルが低かったら到底、強い相手にはかなわない。ここでやらないと終わるぐらい、みんなが自問自答しないと」と危機感をにじませていた。
7年前の日本シリーズは、1番で全6試合の先発メンバーに名を連ねながら打率・154(26打数4安打)。役目を果たせず〝戦犯〟扱いもされた。「それを受け止める覚悟はできている。打線を打線にできなかったら自分の責任」。闘志あふれるリードオフマンに導かれ、同じく7年前の屈辱を知る筒香が五回に右犠飛、戸柱も八回に右中間へ適時二塁打を放った。
ソフトバンクが18年の第3戦から続けていた日本シリーズの連勝記録を14で止め、反撃ののろしを上げた。指揮官が「一つ目がないと二つ目もない。積み重ね」と言えば、桑原は「明日また死に物狂いでやるだけ。全然ホっとしていない」と呼応した。最後まで口元を緩めず、戦う者の光を瞳に宿したまま球場を後にした。(鈴木智紘)