【闘病】「ピロリ菌検査を受けて」 胃がんで子育て、仕事真っ盛りの入院・治療生活
忙しい世代でもがん検診を受けてください
編集部: もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか? 川田さん: 「早めにピロリ菌検査を受けて。 自分を大切に」と伝えたいです。 編集部: 現在の体調や生活などの様子について教えてください。 川田さん: 食べすぎたり、早食いしたりすると腹痛や下痢になるので、食事には気を使います。退院後はよく失敗して寝込んでいました。 現在は薬を服用していませんが、術後は胃切除による鉄欠乏性貧血を防ぐための鉄剤を服用していました。今では食事のペースを掴むことができたので、ほぼ術前と同じ生活に戻れています。いまは日常が続く幸せをかみしめています。 編集部: 医療従事者に望むことはありますか? 川田さん: 感謝しかありません。入院中はコロナ禍の影響もあり、面会ができなかったので、スタッフの方々の温かさにたくさん支えられました。毎日の何気ない会話が楽しかったです。医療従事者自身も体を大切にしてほしいです。 編集部: 最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。 川田さん: 繰り返しになりますが、「とにかく検診を受けてほしいです。がんは早期発見すれば治ります」と伝えたいです。30代でもがんは他人事ではありません。忙しい世代ですが、どうか自分を大切に、がん検診を受けてください。
編集部まとめ
職場での検診を受けたからこそ早期発見につながった川田さんの胃がんのケース。働き盛りのAYA世代のみなさんも、他人事ではありません。ピロリ菌の感染から胃がんにつながってしまうことも。 大切な家族との時間を守るためにも、あなたが若い世代だったとしても、毎年の検診は必ず受けるようにしてください。
【体験者プロフィール】 川田さん 岐阜県在住、1985年生まれ。夫、息子、娘の4人家族。診断時は歯科衛生士として総合病院勤務。2020年10月、職員健診にてピロリ菌の陽性が判明し、同年11月に勤務先にて胃カメラを受ける。検査時の生検で、胃がん発覚。その後大学病院へ紹介される。幽門側胃切除術を受けた後、2週間の療養を経て、仕事復帰。子育て中であることもあり、時短勤務。現在は薬の服用はなく、半年に1度受診し、採血と造影CTの撮影をおこなっている。
【この記事の監修医師】 今村 英利 先生(いずみホームケアクリニック) ※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。
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