オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」は何がスゴイ!? 名品と呼ばれる理由を徹底解説!
POINT 2 ラグ一体型の美ブレスレット
初代ロイヤル オークは、ケースとブレスレットの一体感を考察した最初のモデルでした。まず、ラグをソリッド状の3つ脚として下側に強く曲げ、ブレスレットの2つの中リンクでつなげる構造を考案。 さらにブレスレットをケースの上下両サイドのラインから連なるように滑らかにテーパードさせ、かつ側面を同じポリッシュ仕上げとすることで、ケースとの連続性を生み出したのです。 テーパードブレスレットは、すべてのリンクの形状が少しずつ異なるため、コマ詰めしていない状態では、実に154個ものパーツが必要になります。
POINT 3 従来のスポーティウォッチにない薄型ケース
前述したケースとのブレスレットの仕上げ分けと並んで、初代ロイヤル オークをラグジュアリーとした重要なポイントが、薄型ケースです。 そのためにムーブメントには、当時デイト機能が付いた自動巻きでは最も薄かった3.05mmのCal.2121が選ばれました。 結果、7.8mm厚というその頃のスポーツウォッチとしては異例の薄型ケースを実現。薄いケースはスタイリッシュであり、高級感を高めてくれます。 さらにケースを2ピース構造として、ラバー製のカップにムーブメントを収めてベゼルとビスで固定することで、薄くても50mというスポーツウォッチとして必要な防水性能も備えていました。
時計愛好家を魅了するロイヤル オークの代表モデル
ロイヤル オークのコレクターが、世界中に数多く存在しているのは、機構や素材、仕上げの違いによるバリエーションが豊富だから。1つのコレクションで、これほど多くのモデルを展開している例は稀です。 オーデマ ピゲは、持てる技術力を余すことなくロイヤル オークに注いでいるのです。
ロイヤル オークが50周年を迎えた2022年に刷新された、現行モデルのベーシック機。同年に誕生した自社製自動巻きCal.4302搭載により、70時間駆動を得て、デイリーウォッチとしての実用性を高めています。 ダイヤルは初代と同じ色をPVDで再現した、名付けて“ナイトブルー、クラウド50カラー”。 同じく初代から受け継ぐグランドタペストリー装飾は、自動化した19世紀のギョーシェ旋盤で1枚ずつ彫って作られています。