【TeamKAGAYAMA】ドゥカティ最高位の4位入賞! 2024 FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース第45回大会
レース概要
■日時:2024 年7月21日 決勝 ■場所:三重県 鈴鹿サーキット国際レーシングコース ■天候:晴れ ■観客数:金曜:7,000、土曜:19,000人、日曜:30,000人 ■監督:加賀山就臣 ■ゼッケン:2 ■ライダー:水野涼 /ジョシュ・ウォータース /ハフィス・シャリーン ■リザルト:予選:2位、決勝:4位(決勝ベストラップを記録) 【画像】ハンターカブへのパーツ取り付け工程をギャラリーで見る(13枚)
レース レポート
────────── パニガーレV4Rファクトリー 初参戦の鈴鹿8耐で4位入賞! ────────── 第45回鈴鹿8時間耐久ロードレースは7月21日三重県鈴鹿サーキットで開催され、パニガーレV4Rファクトリーマシンで初参戦のDUCATI team KAGAYAMAは昨年の優勝ラップ数を超える219ラップを周回、見事8時間を完走し4位入賞を遂げました。 「黒船襲来」の大本命である鈴鹿8耐、DUCATI team KAGAYAMAは全日本選手権第3戦を終え、耐久モードにシフト。パニガーレV4Rファクトリーマシンに改良を加え耐久仕様に仕上げ、テストから好調なタイムを記録。そしていよいよ初の鈴鹿8耐。 レースウィークの金曜日はライダーそれぞれの計時予選が行われ、1stライダーの水野涼が2,05.615 ,2ndライダーのジョシュ・ウォータースが2,07.479、3rdライダーのハフィス・シャリーンが2,05.936。上位2名のタイムにより総合2番手を記録。上位10チームだけで行われる翌日のトップ10トライアルに進出する。トップ10トライアルはメインのマシンではなくTカーでのタイム計測となったがチャンピオンのYAMAHAに迫るコンマ1秒差で2,05.248と2番手タイムを計測し、決勝の2番グリッドを獲得。 梅雨明けの鈴鹿は猛暑となり、決勝日は朝から強い日差しが照りつけ気温は36度をまわり、灼熱の11時30分に8時間の決勝が始まる。スタートライダーは水野。ルマン式スタートでマシンに駆け寄るが始動に時間がかかり少し出遅れてしまう。直後は10番手付近までポジションを落とすも、オープニングラップは7番手で戻って来る。前をかわし4ラップ目には大会ベストラップ(2,07.282)を記録して追い上げ、5ラップ目のバックストレートエンドでHRCを、続くシケインでチャンピオンYAMAHAをパスしてトップに立つ。スプリントレースさながらのトップ争いを繰り広げ、ペースを落とすことなく25ラップを周回し2番手でピットイン。 給油、タイヤ交換が行われ、ライダーはハフィスにチェンジするが、(セルの始動に問題があり)この回のピットストップで大きくタイムロスしポジションダウン。ハフィスは4番手まで順位をあげて2分8秒台~9秒で走行、ラップ遅れを次々とかわして51ラップ目でピットイン、再び水野のスティントとなる。水野は前の73番をパスしてポジションを1つあげ27ラップを消化してジョシュにつなぐ。ピット作業は安定してスムーズに行われる。 午後の日差しは弱まることなく暑い時間帯が延々と続くなか、ジョシュからハフィスにチェンジ。順位は変わらず3番手をキープ。水野は3回目のスティントで疲労がピークをむかえるが、2分8秒台~9秒前半でキープ、27ラップを周回してジョシュへと交代する。ラストの2スティントはハフィスにロングランを託し、20ラップで一旦ピットインさせ給油のみを行い、タイヤ交換はせず、ハフィスを最後のスティントへと送り出した。このとき既に脱水を起こしていたハフィスは懸命に連続走行を重ねるがペースは上がらず、背後に迫っていたヨシムラに先行を許し4位へと後退してしまう。 時刻は7時30分。惜しくも表彰台を逃す結果となったが、DUCATI team KAGAYAMAは短期間のうちにドゥカティパニガーレV4Rファクトリーを耐久マシンに仕立て上げ、初の耐久レースで大きなトラブルなく、決勝ベストラップを叩き出し、昨年の優勝ラップの216を超える219ラップでチェッカーを受け、ドゥカティ最高位の4位入賞の記録を達成。