時代を象徴?最近耳にする『年賀状じまい』 “約6割が「出さない」選択” その背景と方法とは?
熊本放送
最近「年賀状じまい」という言葉をよく聞くようになりましたが、皆さん実感はありますか?街の声を聞きました。※2024年12月19日放送 【写真を見る】時代を象徴?最近耳にする『年賀状じまい』 “約6割が「出さない」選択” その背景と方法とは? ■あなたは年賀状を出す予定ですか? 70代「出します。350枚。相手が元気にしているか、こっちも元気にしていますよということを伝えるのに良い日本の文化じゃないですか」 30代「去年は結婚式を挙げたので、そのお礼で出したんですけど、今年はたぶん出さないと思います。子どもがいると作業の時間も取れないし」 10代「もう何年も出してないです。SNSなどで簡単にメッセージが送れちゃうのでいいかなって」 10代「自分から出すってよりは、もらったら返す、って感じ」 30代「子どもが生まれたので子どもも一緒に写っている写真の年賀状。子どもの成長を見せるきっかけになるかなと」 ■郵便料金の値上げやSNSが背景に 文具メーカー「パイロット」が390人に年賀状を出すかアンケートした結果によると、約6割の人が「出さない」と回答したということです。※2024年12月発表 理由として、 ・LINEなどSNSで代用 ・準備が面倒 ・出す相手がいないなど…です。 さらに今年は郵便料金の値上げがあり、1枚63円から85円になったことも影響しているかもしれません。 また、企業でも「年賀状じまい」の動きが進んでいます。 熊本市内のある企業は「1000枚ほど出していたが、取引先からも年賀状じまいの連絡が入っている」「SDGsやペーパーレス化、郵便料金値上げなどの時代背景も鑑みて」と話していました。 ■「年賀状じまい」ってどうやるの? 熊本県内の店舗では、「年賀状じまい」に関する商品も増えています。 はがきに書かれているのは、年賀状じまいを知らせる文言。熊本市の雑貨店では近年、こうした商品がよく売れていて、10種類ほどあった商品も今年は品薄状態。また年賀状じまいを知らせるシールはすぐに売り切れ、追加の仕入れも難しい状況だということです。