高橋藍が攻守でけん引 サントリーが名古屋にフルセット逆転勝ち 超満員3000人が大興奮…大同生命SVリーグ
◆バレーボール ▽大同生命SVリーグ 第9節第2日 名古屋 2(25―19、16―25、27―25、20―25、12―15)3 サントリー(8日、愛知・豊田合成記念体育館) ホームの名古屋が3―1で勝って迎えた一戦。昨季Vリーグ覇者で、今季リーグ4位のサントリーが、敵地で同3位の名古屋をフルセットの激闘の末に破り、今季11勝目(5敗)を挙げた。名古屋は連勝が11で止まり、5敗目(13勝)を喫した。 第1セット(S)はほぼ満員のホームの声援を受けた名古屋が、流れをつかんだ。6―8からオランダ出身のアブデルアジズのライトからのスパイクで2連続得点。サントリーの高橋藍のバックアタックを懸命にレシーブすると、23歳の主軸・水町泰杜がスパイクを決めきるなど5連続得点。名古屋がセット中盤に一気にサントリーを突き放して先取した。 第2Sはサントリーが奮起した。218センチのオポジット、ムセルスキーがライトからスパイクを決めると、序盤に4連続得点。名古屋のスパイクをリベロの藤中颯志や高橋藍が懸命につなぎ、ラリーを制すなどセット中盤は一時、6点にリードを広げた。一方の名古屋もエース・アブデルアジズのサービスエースから立て直しを図ったが、サントリーはタイムアウト明けの15―11の場面で高橋藍がバックアタックを鋭く突き刺し、セットポイントからもレフトから高橋藍のフェイントで取り返した。 第3Sは名古屋が4―3からラリーで粘り、最後は水町が決めると、5―4から4連続得点。だが、サントリーもタイムアウト明けの9―4からムセルスキーのスパイクで反撃。高橋藍のサーブで流れをつくり、9―9と追いついた。競り合いのセット終盤に25―25から名古屋はミドルブロッカー・小山貴稀がマークされながらもクイックを決め、最後はサントリーのムセルスキーのスパイクを水町がブロックで止めた。名古屋が第3Sを取り切ると、ホームが大歓声に包まれた。 名古屋のセットカウント2―1で迎えた第4Sは、両者譲らない展開。17―17の場面で、サントリーはムセルスキーのスパイクから3連続得点。セット終盤はポーランド代表のシリフカのバックアタックなどが決まり、セットを取り切った。セットカウント2―2で臨んだ最終Sは、サントリーがムセルスキーのスパイクなどで得点を重ね、競り合いの9―8から高橋藍がレフトからクロスに決め、フルセットの激闘の末、逆転勝利を収めた。 両チームともに次戦は、リーグが一時中断して行われる、全日本選手権(天皇杯、12日~22日、Asueアリーナ大阪)に臨む。
報知新聞社