174cmの長身を極限まで磨き上げた努力の軌跡 ボディコンテスト日本2位も「もっとできたことあった」
憧れのあの人も、きっと誰にも見せない努力を重ねている。 「朝4時に起きてエアロバイクを40分漕いでから出社、退勤後にすぐトレーニングに向かい、その後は公認講師としてレッスンを行います。目がまわるようなハードな毎日ですが、決めたことはやりきろうと思って頑張ってきました」 【写真】松岡咲希さんの長身で魅せるバックポーズ
11月24日(日)、国技の聖地・両国国技館で総勢約900名の参加者が集い、ベストボディ・ジャパン(以下、BBJ)が主催するモデルジャパンの全国戦となる日本大会が行われた。日本大会ミス・モデル部門で準グランプリとなった松岡咲希(まつおか・さき/29)さんは、174cmの長身という抜群のプロポーションと華やかなオーラで人気を博す選手だが、それは非常にストイックなボディメイクで作られていることはあまり知られていない。 「設備の整ったトレーニング用のジムと、近場ですぐ行ける有酸素用のジムを2店舗契約しています。また、トレーニングだけでなく骨盤の歪みや姿勢などをしっかり整えるなどの基本の徹底から、冷えによる脚の浮腫み対策としておしゃれを一切考えず防寒に振り切った服装で過ごすなど、大会に向けて悔いのないように過ごしてきました」 体重の変化に過敏になって食べることを躊躇してしまうため、体重計には乗らない。それでも目指す身体になれるのは、選手として公認講師として知識と経験を蓄えてきた実績からだ。「様々なボディメイク法の選択肢を自身に与えることで、よりよい試みを探すことができる」と松岡さんは語る。 「去年から目指してきた大会で1位と10ポイント差での2位という結果について、自分のなかでもっとできたことがあったんじゃないかという思いが強いですね。大会がまだ終わった感覚がなく、今後どうしていこうかも含めて考えることは多いです」 日本で2位という成果にも深く思いを巡らせる姿は、ステージの自信に満ち溢れた表情からは想像のできない泥臭い日々が彼女の美しさを支えていることを物語る。
「それでもやっぱりコンテストに携わっていきたい気持ちがあるのは、自分がきっかけでボディメイクを志してくれる方や、ステージに立つ決意をしてくれる方が一人でも増えてほしいからですね。この世界でしか味わえない感動や楽しさを知ってほしいです」 輝く肉体は、必ず相応しい努力によって作られている。ボディメイクは、美しくあろうとする決意のアートである。外見の華やかさだけでなく、その内側に秘めた努力こそが最も人の心を惹きつけるのかもしれない。
取材:にしかわ花 撮影:舟橋賢