湘南・江ノ島沖で「 水上バイク 」2台の事故! 後部座席の女性が 左手を骨折する重傷を負う。2台は 仲間同士、写真撮るために接近 【神奈川県・藤沢市】
またもや、仲間同士の事故!
5月12日、午後1時55分ごろ、神奈川県 藤沢市 江の島 沖で、「水上バイク」2台の接触事故が起きた。 この事故で、 藤沢市在住の女性(34)が左手を骨折する重傷を負った。 横須賀海上保安部に確認したところ、知人男性(62)の運転する水上バイクが 写真を撮るために、男性運転手(55)と、怪我をした女性が後部座席に乗っていた 別の水上バイクに接近した際、2隻が接触して女性の左手が挟まれたとみられる。 当時は 強風注意報が発令されていたが、出港停止になるような 風速では なかったという。
水上バイクの事故は「仲間内」で起こることが非常に多い
今回もそうだが、特に仲間同士による接触事故は多い。 理由は、「わざわざ赤の他人の水上バイクには近寄らない」からである。 一年中練習しているレーサーなどを除いて、ほとんどの水上バイクユーザーは、初夏から秋口までの間に、数回乗る程度だ。 当然だが、「操船が上手くなる」わけがない。
水上バイクは ハンドルを切っても「アクセルを握らないと 方向を変えられない」という特性を持つ
基本的に水上バイクのブレーキは、車のような「急ブレーキ」は利かないし、急停止もできない。ブレーキレバーを握るとリバースゲートが降下し、ジェット噴流の流れが変わることでスムーズに減速出来る仕組みだ。 頻繫に乗っていれば、「この速度域なら、×○mくらい先で停止する」ということが感覚で分かるようになる。 さらに水上バイクは、アクセルを握らないと方向転換ができないという特性がある。目の前に障害物があったら、“アクセルを握って” 回避する必要がある。 年に数回しか乗らないユーザーにとって、目の前にいきなり別に水上バイクが現れたとき、「アクセルを握る」という判断を瞬時にするのは難しいだろう。焦ってアクセルを離したら、そのまま真っ直ぐ突っ込んでいくだけだ。 マナーや素行が悪い「悪質水上バイクユーザー」がケガをするのは自業自得だと思う。でも、そうでない人が悲惨な事故を起こすのは忍びない。 座って乗る「ランナバウト」は、アクセルを握ったら誰でも高速で走らせることができる。それだけに、自分の技量を買い被らないで、謙虚に安全運転を心がけて欲しい。 今回もそうだが、「仲間内の事故」というのは、大切な人を傷つけてしまうということを、肝に銘じてもらいたい。
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