【巨人】虎の主砲、大山悠輔を獲得調査報道 禁断のTG移籍は実現するか 「本気度」と「実行例」とは
巨人が終戦を迎えた。10月21日に行われたCSファイナルS第6戦(東京ドーム)に2ー3と逆転負けを喫し、3勝4敗で日本シリーズ進出を逃がした。 【動画】これぞ「絵になる4番」 大山悠輔の満月バックの確信弾をチェック 試合では8回から菅野智之が救援登板を果たすなど執念の継投も見せたが、9回二死から相手主砲の牧秀悟に勝ち越し適時打を許し、9回裏も得点を奪えず。CSでは6試合で合計9得点と貧打にも苦しんだ。 球団創設90周年の今季、レギュラーシーズンは優勝を達成したものの、日本一への道には課題も残ったとあって、オフには積極的な補強に乗り出すことになりそうだ。 中でも注目を集めるのは虎の主砲・大山悠輔の動向だ。今季FAイヤーとなった大山はシーズン終了後、自身の判断について明言しておらず、仮に宣言すれば、右打者として7年連続2桁本塁打を放つなど打撃が評価されているとあって、争奪戦必至と見られている。8年目の今季は130試合に出場、打率「.259」、14本塁打、68打点。 22日付の「スポーツニッポン」では今オフ、巨人がFA補強に乗り出すことが報じられ、ソフトバンクの正捕手、甲斐拓也とともに大山が行使する場合に備えて、獲得調査を進めていくと報じられた。 伝統の一戦で知られ、古くからライバル関係にある2球団で主砲が移籍するとなれば、異例の事態ともなる。 背景には巨人としても打撃強化のために強打の一塁手を求めていることもクローズアップされている。昨季、キャリアハイの41本塁打をマーク、2021年以来、自身3度目の本塁打王のタイトルを獲得した主砲の岡本和真はかねてからメジャー願望を明かしており、早期にポスティング移籍の可能性も浮上している。 岡本が守る三塁、一塁ポジションをこなせ、主軸としての一発が期待される打者といえば、そう多くはない。同じ右打者の大山に白羽の矢が立っても不思議ではない。 また禁断の両球団移籍に関しても、昨オフには救援投手のカイル・ケラーがすでに阪神から移籍している。 ケラーの場合は助っ人など事情は異なるが、「ナイスガイ」で知られたケラーは巨人に移籍後も阪神ファンから応援の声が根強く上がるなど、近年では選手個人の権利行使においては寛容に見守る方向も出てきている。 大山においてはたとえゴロでも一塁に全力疾走を欠かさないなど野球に真摯に取り組む姿勢も評価され、背中でチームをけん引する、リーダーシップも期待できる。 まずは大山の去就判断を待つことになるが、仮に宣言すれば、虎の主砲をめぐって今オフは球界が大きく動きそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]