「片付けられる子」に育てたいなら…親が言ってはいけない“意外な言葉”
2.片付けの意味を教える
片付けるメリットを体感しないと、子どもは継続して片付けません。 片付けると子どもにとってはどんな良いことがあるのか? 家族にとってのメリットは何かを声かけを通して教えてあげましょう。 例えば、「ちゃんと片付いているとおもちゃがどこにあるのかわかりやすいね」「○○ちゃんがおもちゃの片付けをしてくれたから、部屋がきれいで気持ちいいね」などと、片付けたときには少し大げさに褒めながらメリットを伝えてあげましょう。 片付いていると自分が使いやすいし、きれいな部屋は気持ちよく、家族がご機嫌でいられるということを感じると、子どもは片付けるメリットを感じ、納得して片づけを継続して行うようになります。
3.片付ける環境を整える
子どもに継続的に片づけをさせるためには、複雑な収納方法はやめましょう。親が見た目ばかりにこだわり、細かい分類の収納方法にしたり、中身が見えないケースにしてインテリア性ばかり重視してしまうと子どもは片付けがしにくくなってしまいます。SNSで見たおもちゃ収納や学用品の収納方法を真似ても、自分の暮らしに合うとは限りません。なぜなら間取りもライフスタイルも子どもの性格も違うからです。大切なことは自分の子どもに合った収納方法をみつけることです。 おすすめは子どもと一緒に収納方法を考えることです。お母さんだけが収納場所を分かっていて、子どもは分かっていない場合は意外と多いです。なので今ある収納用品を使って、子どもに「一番使うおもちゃはどこにしまったら出しやすい?」と、どこに何をどんな方法で収納したら使いやすいのかを聞きながら考えてみましょう。 見た目よりも、子どもが無理なく、簡単に出し入れができるということが大切です。一度決めてもその収納が続かない場合は収納方法に問題があるので、再度子どもと相談して違う方法を試してみましょう。
4.口出しせずに見守る
子どもが片付けているときは口を出さずに優しく見守りましょう。実はこれが一番難しいかもしれません。 我が家は就寝前に子どもの片付けを習慣化させようとしていましたが、片付けるまでに時間がかかり、「寝る時間だから早く!」と焦らせたり、「それはそこじゃないでしょ!」と口を出したりしてしまうことがありました。けれど私が口出しをしてイライラしながらやると、子どもは気持ちよくやれず、「片付け=嫌なこと」になってしまっていました。口出しをしてもあまりいい影響は見られなかったので、うるさく言うのはやめました。 片付けに時間がかかりそうでも「片付ける姿をお母さんが見てくれていた」と子どもが感じ、やる気が出てもらえたらいいですよね。もし子どもの片付ける時間があまりにも掛かりそうな場合は、「一緒に手伝おうか?」と聞いて一緒に片付けを手伝ってあげたり、「これはどこにしまったらいい?」と子どもに何をどこにしまえばいいのかを確認しながらサポートしてあげましょう。親が焦らせるような声かけをしたり、ただ片付けているところを見ているだけでは子どもは自然と片づけられるようにはなりません。大変なのですが、長い目で見て片付けを通して子どもが自立していく支援をしていきたいですね。 以上4つのことを意識してお子さんに接してみてください。 片付けの時間は親子の素敵なコミュニケーションの時間になります。子どもへの声かけ一つで子どもの反応は変わってきますので、変化を楽しみながらも一緒に環境を整えていきたいですね。
【Profile】ありママ(@arima1987_home)
7歳、5歳姉妹のママ。大学卒業後、東京都内の中学校教師を4年、地方の中学校教師として8年間の計12年間勤務。 出産後、子育てでモノが増え、一気に汚部屋の住人に。育休明け仕事復帰をしたが、モノの多さとタスクの多さに疲れ果てて、捨て活を開始。片付ける過程や片付けて気づいたことをインスタで発信、2023年退職し、フリーランスに。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
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