このままでは「第2の大谷翔平」は現れない…欧州移住でわかった「自己肯定感の低い日本人」が量産されるワケ
■“自分を信じて挑戦し続けている人”と過ごす もしもあなたが、自分は跳べないと感じていて、それでも跳びたいと思っているなら、のびのびと跳んでいる人を見つけて、その人と時間を過ごすようにしましょう。 そこで大切なのは、嫉妬ではなく、尊敬の気持ちを持ちましょう。嫉妬は相手を自分の低さに下げ、尊敬は自分を相手の高さに上げようとすることですから。反対に呪いの言葉をかけてきたり、あなたの夢を笑ったり、その人都合の義務を押し付けてくる人からは、距離を置くようにしましょう。 自分を信じて挑戦し続けている人と時間を過ごすようにしましょう。そして、あなただけでもあなたのことを信じてあげましょう。あなたができない唯一の理由は、あなたができないと決めつけていることなのだから。 アメリカのメジャーリーグでプレイする日本人、大谷翔平選手。投手としても打者としても大活躍するという、マンガでしかありえなかったようなことを体現している人ですが、その大谷翔平選手の高校時代からの「座右の銘」は、「先入観は可能を不可能にする」です。 ■自己肯定感が低いまま生きるのは「健康に害」 子育てや学校教育において、最も重要視されるべきものの1つが、「自己肯定感(自尊感情)」でしょう。この言葉は「自分で決めることができて、自分のその決定を自分で尊重できること」と定義されています。 先にも書いた通り、日本人は諸外国に比べてこの自己肯定感が低いという調査結果が出ています。日本では「流行り」のように扱われることもあるこの「自己肯定感」ですが、他の国では盤石な地位を築いています。 例えば、イギリスがその国家予算の多くを投じる「NHS(国民保健サービス)」の公式ホームページにはこうあります。 ---------- “もしあなたの自己肯定感が低ければ、あなたは人付き合いを避けるようになり、新しいことや難しそうなことに、チャレンジすることをやめるようになります。それは短期的には安全を感じられるかもしれませんが、長期的には逆のことが起こり、あなたの心の奥底にある疑いの心や、恐怖を増幅していくのです。低い自己肯定感のまま生きることは、あなたのメンタルヘルス(精神的な健康)に害であり、不安やうつ等に繋がりえます。” ---------- 国家予算の多くが使われているイギリスの国民保健サービスが、低い自己肯定感のまま生きることは健康に害であると、だから高めようと推奨しているわけです。