第10節終了時点でリーグ最高勝率を誇るA東京［写真］＝B.LEAGUE

「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」のB1第11節の最注目カードは、国立代々木競技場第一体育館で行われるアルバルク東京vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。今シーズンは同じ中地区で凌ぎを削るライバル同士の一戦だ。 　12月4日には天皇杯3次ラウンドで顔を合わせたばかりであり、試合はアウェーのA東京が2点差の激闘を制した。A東京は現在のリーグ戦では7連勝中で地区首位に立つ。対する名古屋Dは8勝10敗の地区5位。A東京と8勝差をつけられている名古屋Dは、今節の勝利で天皇杯のリベンジとともに浮上のきっかけをつかみたい。 　A東京は天皇杯の名古屋D戦に続き、前節でも勝負強さを発揮。長崎ヴェルカとのGAME2では、第4クォーター残り55秒から5点差を追いつき、オーバータイムの末に連勝をキープした。一方、名古屋Dは敵地で琉球ゴールデンキングスに連敗。GAME1は計68得点と振るわず、GAME2では54本ものリバウンドを奪われて92失点を喫した。 　天皇杯での最終スコアは58－60。今回ホームのA東京としては、引き続き堅いディフェンスを披露してロースコアゲームを制したい。攻撃面では、前節の2試合ともに60パーセント台と精彩を欠いたフリースローの改善が問われる。 　名古屋Dはまず、前節の第2戦を欠場したスコット・エサトンが復帰するかどうかに注目が集まる。琉球戦ではチーム全体でシュート確率が振るわなかったため、白星獲得へは相手の堅守を打ち破るオフェンス力が必須。今村佳太の3ポイントシュートに加え、加藤嵩都、坂本聖芽の突破力にも期待だ。 　秋田ノーザンハピネッツは前節で連勝が「5」で止まった。しかし、赤穂雷太が約1カ月ぶりにコートに戻ってきたことはチームにとってプラス。今節のホームゲームでは、背番号6の攻守に厚みを加える活躍に期待したい。迎え撃つ茨城ロボッツには、昨シーズンまで秋田でプレーした長谷川暢が在籍。長谷川は前節の試合でキャリアハイとなる23得点をマークしており、マッチアップが予想される熊谷航、栗原翼の出来がより重要になりそうだ。 　刈谷市体育館では、シーホース三河vsファイティングイーグルス名古屋の“愛知ダービー”が開催。リーグ戦の通算成績では3勝3敗と互角のこのカードは、今節も熱い戦いが繰り広げられるだろう。注目は203センチ132キロのダバンテ・ガードナーと208センチ134キロのアイザック・バッツによる重量級ビッグマン対決。バッツにとっては古巣との対戦にもなるため、三河のトップスコアラーであるガードナーを封じて存在感を示してほしい。 　西地区2位の琉球ゴールデンキングスは、前節終了時点で地区首位の島根スサノオマジックと勝率で並んだ。地区首位浮上の可能性がある今節の水曜ゲームでは、川崎ブレイブサンダースと激突。負傷者を複数抱えるチーム状況の中、本拠地の後押しを背に総力戦で白星をつかみにいく。まずは川崎のウィークポイントでもあるリバウンド争いで主導権を握りたい。ガード陣では、前節復帰を果たした伊藤達哉が巧みなゲームメイクで勝利を呼び込めるか。 文＝小沼克年 【B1 第11節試合日程】 ・仙台89ERSvs宇都宮ブレックス（＠カメイアリーナ仙台） 12月11日（水）19時5分～ ・秋田ノーザンハピネッツvs茨城ロボッツ（＠CNAアリーナ☆秋田） 12月11日（水）19時5分～ ・群馬クレインサンダーズvsレバンガ北海道（＠オープンハウスアリーナ太田） 12月11日（水）19時5分～ ・越谷アルファーズvs千葉ジェッツ（＠越谷市立総合体育館） 12月11日（水）19時5分～ ・サンロッカーズ渋谷vs三遠ネオフェニックス（＠有明コロシアム） 12月11日（水）19時5分～ ・横浜ビー・コルセアーズvs大阪エヴェッサ（＠横浜国際プール） 12月11日（水）19時5分～ ・シーホース三河vsファイティングイーグルス名古屋（＠刈谷市体育館） 12月11日（水）19時5分～ ・京都ハンナリーズvs滋賀レイクス（＠かたおかアリーナ京都） 12月11日（水）19時5分～ ・島根スサノオマジックvs佐賀バルーナーズ（＠松江市総合体育館） 12月11日（水）19時5分～ ・広島ドラゴンフライズvs長崎ヴェルカ（＠広島サンプラザホール） 12月11日（水）19時5分～ ・アルバルク東京vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（＠国立代々木競技場 第一体育館） 12月11日（水）19時35分～ ・琉球ゴールデンキングスvs川崎ブレイブサンダース（＠沖縄アリーナ） 12月11日（水）19時35分～