店主は頑張るシングルマザー。横須賀の行列ラーメン店『らぁ麺 SUNGO』女性店主が一杯に込める想いとは?
●女性店主が営む行列のできる横須賀のラーメン店が人気の理由とは?
神奈川県横須賀市。京急線・YRP野比駅から徒歩1分もかからない場所にある『らぁ麺 SUNGO(サンゴ)」。貝と牛骨でとる、澄んだスープが印象的なラーメンのお店です。 横須賀の行列ラーメン店『らぁ麺 SUNGO』の関連画像 この店、ランチタイムには行列ができる人気店。あっさりしつつもコクのある美味しさは、老若男女問わず広い世代から支持を得ています。脂や味つけが濃厚なラーメンを出す店が多い横須賀エリアでは珍しく、優しい味わいが評判です。
営業は11時~のランチタイムと18時~のディナータイム。メニューは「潮 らぁ麺」と「醤油 らぁ麺」(各900円)の2種のみですが、不定期で限定ラーメンが登場することも。トッピングには、チャーシューやうずら卵などのトッピングや替え玉、サイドメニューの「ごはんもの」があります。 「スープはあさりやしじみなどの貝類と、牛骨でとったスープがベースで、潮も醤油もスープは同じです。麺は中太の縮れ麺で、具はチャーシューと姫竹と江戸菜です」と話すのは、店主の下里広美さん。 神奈川では数少ない、女性店主のラーメン店。なぜ下里さんはラーメン店を出すことになったのでしょうか?
突然の別れから子供の夢を繋ぐため、未経験ながらラーメン店開業を決意!
広美さんのご主人は、同じ横須賀市の津久井浜にあった豚骨ラーメンの店『麺屋庄太』の創業者・下里庄太さん。しかし2020年2月に突然の死別。それまで人手が足りない時に店の手伝いはしていたけれど、ラーメン作りには携わっていなかった広美さん。 「息子が主人のことを尊敬していて、将来ラーメン店をやりたいと。父親の意思を継ぎたいと言って。それなら、子供が大きくなるまで私がラーメン店を頑張ればいいと思ったんです」(広美さん・以下同) ただし、『麺屋庄太』の味をそのまま引き継いだのではありません。 「豚骨のスープを作るのは、力が必要で大変なんですよ。そこで、以前三浦海岸のイベントで主人が作っていた、ホンビノス貝を使った貝出汁ラーメンを思い出して、その時のラーメンがすごく好きだったので、そういうラーメンだったら作れるのかなと思って」