店主は頑張るシングルマザー。横須賀の行列ラーメン店『らぁ麺 SUNGO』女性店主が一杯に込める想いとは?
店の顔となる「潮 らぁ麺」。貝の滋味と牛骨の深みが絶妙なバランス!
広美さんはラーメン屋を継ぐにあたり、現在の相方さんや庄太氏の仲間だったラーメン店の店主の方々に相談。そこから「ラーメン店をやるなら、作ってみれば?」と声をかけてもらった広美さんは、北久里浜にあるラーメン店で初めてラーメン作りに携わるようになります。 『麺屋庄太』で修業後に独立し、現在は別の店でラーメン店を営んでいる人など、庄太氏と交流のあった、さまざまな有名店の店主たちが、広美さんに手を差し伸べてくれました。 「ホンビノス貝だけじゃなくアサリを入れようとか、貝だけよりも牛骨をプラスした方がいいんじゃない? など、スープの味が決まるまでいろいろなアドバイスをしていただきました。板橋区にあるラーメン店の店主さんには、今も何かと声をかけていただいていますね。主人と繋がりのある多くの方々に助けてもらって、今がある感じです」 ご主人と突然の別れから約10ヶ月後、思い描いていた貝出汁ラーメンをブラッシュアップした広美さんが2021年にオープンしたのが、『らぁ麺 SUNGO』なのです。
3種の醤油の旨みがプラス!「醤油 らぁ麺(+半熟うずら)」
店内は、女性一人でも気軽に入りやすい、開放的な雰囲気。地元で働くサラリーマンや子供連れ、年配のお客さん、女性の集まりなど、老若男女を問わずいろんなお客さんがラーメンを楽しんでいます。 「女性店主だからナメられたり、怖い目に合う、ということはないです。夜もやっていますけど、いいお客さんばっかりですね。『もし何かあったら声かけて』って周りのお店の人にも言ってもらっていますし」と笑う広美さん。 YRP野比に店を出した理由は地元だったから。当時小学生だった子供たちの子育てをしながら店を営むため、場所はこの周辺に決めていたとのこと。そしてたまたま現在の店の場所で営業していた居酒屋がクローズして空いていたため、ほぼ即決で決めたそうです。
前述の通り、オープンしたのは2021年。コロナ禍だったこともあり、オープンしてからも何かと大変だったそうですが、その美味しさが口コミで広まり、ラーメン専門誌などでも紹介されるように。最近では、大きなラーメンイベントにも呼ばれるようになるなど、確実に人気が高まっています。 「イベントに呼んでいただけるのは本当にうれしいですね。多くの人にこの店を知ってもらえるよう、今後もいろんなところから声がかけられるように頑張りたいなと思っています」