得意なことでお金を稼ぐ!「ココナラ」の全貌とお得な活用術
大企業も有効利用~銀行と手を組み中小企業を支援
ココナラは3年前、東証マザーズ、現・東証グロース市場に上場を果たした。これを機に企業の利用が加速。今や、大企業にも頼られるようになっている。
大手保険会社「あいおいニッセイ同和損外保険」で、デジタルビジネスデザイン部の江口新介社員がココナラのサイトを開いていた。「新しく作るチラシのデザイナーを探している」と言う。 過去にココナラで作った自動車保険のチラシのデザイン料は格安の5万円。しかも「仕事が早い。通常1カ月かかるものが1週間でできる」(江口さん)と言う。 がん保険のプロモーション動画も同様だ。制作会社に頼めば数十万円の費用がかかるところ、約4万円でできたそうだ。 そんなココナラが新たなプロジェクトをスタートさせた。「みずほ銀行」とココナラが組み合弁会社「みずほココナラ」を設立。鈴木が社長に就任した。 「人材不足や人手不足によって、お客様から『注文に対応できないために受注を控えている』という声が寄せられています」(リテール事業法人部門・宇井昭如副部門長) みずほ銀行はココナラの人材マッチングを使って、取引先の中小企業を支援しようとしているのだ。担当者は顧客の大きなメリットになると期待する。 「例えば、今まで社長が営業も経理も人事もやっている場合、もしかしたら3つのうち2つをココナラで外注できるかもしれない。そうしたら営業に注力できるので、売り上げや利益が増える。それは銀行にもプラスですし、ぜひ紹介させていただきたいと思っています」(担当・今川陽平さん)
氷室京介やドリカムのCDを手掛ける一流デザイナーも出品
ココナラの出品者のひとり、グラフィックデザイナーのWatermelonさんがこれまで手がけたのは「氷室京介さんやREBECCA、ドリカム」などのジャケット。トップアーティストたちに引っ張りだこの超一流デザイナーだ。 ココナラで売っていたのはロゴのデザイン。アイスクリームの販売会社から依頼があり作ったと言う。これまでは大企業との仕事が中心だったが、今はココナラでの仕事も楽しんでいる。