「落選運動の対象にも」ラスボス・宮沢税調会長の振る舞いはやはり相当な悪手の声
揺さぶりを続ける国民民主
12月17日に行われた自民、公明、国民民主による3党協議で年収の壁の178万円への引き上げを求めた国民民主に対し、自公が123万円案を提示したことについて国民民主の古川元久税調会長が即座に席を立ったことが話題となった。その後に自民党の宮沢洋一税制調査会長が会見したが、淡々と事情を説明する姿勢に「危機感がない」「ラスボス」などと批判が集まった。今後も協議は継続される見込みだが、宮沢氏の振る舞いについて「やはり相当な悪手では」との見方が出てきているという。 【写真を見る】サンタやバニー、チャイナドレスに美ワキ、ねっとりな関西弁も…玉木代表がおぼれたお相手のグラドル時代
自公両党は20日、両党の政調会長・税調幹部同席のうえで会談し、2025年度の与党税制改正大綱を正式に決定した。最大の焦点だった「年収の壁」を見直し、所得税の控除額を103万円から123万円に引き上げるとした。 178万円という数字にこだわって揺さぶりを続ける国民民主のため、今後も真摯に協議を行っていくとの文言も盛り込んだ。
国民は厳しい視線を
また、大学生などを扶養する世帯の税負担を軽減する「特定扶養控除」の年収要件は103万円から150万円に引き上げるとなっている。これは国民民主の要望を踏まえたものだ。 「自民と国民民主の宮沢・古川税調会長との間で年収の壁の着地点についてゴルフのグリーンにたとえる形で決裂したことが話題になったことで本件がクローズアップされました」 と、政治部デスク。 「自公を少数与党に追い込み、キャスティング・ボートを握った国民民主としては年収の壁問題は妥協できないテーマです。最終的に落とし所を設定しているようですが、とにかく協議を続ける中で世論を味方につけ続けたい腹づもりです」(同) 国民民主にとって追い風となったのは宮沢氏の態度だ。 「原理原則からほぼブレず淡々でクールな宮沢氏の言動について国民は厳しい視線を向けている印象です。国民民主の政策が満額達成されることを是としている国民ばかりではないでしょうが、これまで動かなかった政策や基本方針や仕組みが自分たちの声で変わるということにある種の快感を抱いている有権者が多くいるのでしょうね」(同)