「ここを勝たないと何もない」老野祐平が連覇 ロス五輪へ郷里から発進【全日本選抜体重別柔道】
柔道のアブダビ世界選手権(5月)の日本代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権(全日本柔道連盟主催、西日本新聞社など共催)は6日、福岡市の福岡国際センターで開幕し、男子81キロ級は老野祐平(旭化成)=北九州市出身=が2年連続2度目の頂点に立った。 ■「レジェンドが渋滞です」野村忠宏さんら超豪華4ショット【写真】 連覇を決めると、老野は力強く右脚で畳をたたき、喜びを表した。「ここを勝たないと何もない。次も勝たないといけないけど、まずはここに焦点を当ててやってきた」。5月の世界選手権の代表入りも有力にし、大舞台へ意欲を新たにした。 初戦は昨年の決勝で対戦した釘丸と粘り強く闘い反則勝ちを収めると、準決勝は優勢勝ち。決勝は延長を含めて8分39秒の竹市との熱戦に小外掛けを決めてピリオドを打った。「持ち味の手と足のコンビネーションを出せた」とうなずいた。 2月のグランドスラム・パリ大会では3回戦で敗退。「心の隙があった」と悔やみ、ロサンゼルス五輪への一歩目となる今大会へは内股などの精度に一層磨きをかけた。「目標は五輪での優勝」と言い切る22歳が上々の発進を故郷で決めた。
西日本新聞社