意外な盲点は角度だった? 車中泊の「眠れない」問題を解消するための工夫とは
自由気ままな旅を楽しめる車中泊。しかし、せっかくの旅先の夜を快適に過ごしたいのに、いつもとは違う環境で「眠れなかった」という経験をした人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、車中泊の「眠れない」を解消するための工夫を紹介します。 【写真】車中泊で快眠するための工夫をチェックする(全7枚)
クルマはできるだけ水平な場所に!
意外と重要なのが、クルマを止める場所ができるだけ水平であること。傾斜のある場所に止めると斜めの体勢で寝ることになり、体に負担がかかるだけでなく不快感を覚えます。そのため、ちょっとした段差もないフラットな場所を探して車を止めましょう。 クルマの乗り入れが可能なテントサイトでは、止める場所によっても傾きが変わります。一見水平だと思っても、わずかな傾斜があるだけも睡眠には影響が。スマホアプリの水平器などを使って、できるだけ水平になる駐め方を心掛けてください。 また長期の車中泊の際には、ジャッキで低い方の高さを上げて水平にしてから固定すると、車の揺れもなくなるのでより快適に過ごせます。車中泊が多い方は、数千円程度で購入できるのでジャッキを積んでおくこともおすすめです。
周囲の音や光の対策は必須
車中泊では周囲の音や光の対策も重要です。人が多い場所で車中泊をする場合には、隣のクルマがエンジンをかけたまま就寝する可能性も。そうなると、うるさくて眠ることができません。 さらに人間は光を浴びると自然と目が覚めると言われています。そのため遮光カーテンやシェードなどを使って、周りの光を遮断することも大切。またカーテンやシェードがないと外から車内が見えてしまうことに。車内で就寝していることが分かるのは防犯上とても危険ですし、周囲の目が気になって安眠できません。耳栓や全窓分のシェードは必須になってきます。
シートの凸凹をなくしてストレス軽減
車中泊でかなりストレスになるのが、シートの凸凹。シートの凸凹を埋めるための「隙間クッション」や「スペースクッション」が多数販売されているので、なるべくフラットにすることがポイントです。 専用商品を買わない場合でも、服などを段差に詰めたり、シートの段差に影響を受けないような「エアーマット」や「インフレーターマット」を使うことでストレスなく眠ることができます。運転席や助手席の足元は、クーラーボックスやダンボールなどで隙間を埋めると良いでしょう。 一工夫するだけで、車中泊の「眠れない」を解消することができます。快適な睡眠が得られれば、旅全体が驚くほど充実するはず。紹介したポイントを意識して、楽しい旅を過ごしてくださいね。
野中陽平