「ロリエ」が低反発枕並のフィット感を目指した生理用ナプキンを発売 10年の開発期間を経て
花王は9月28日、「ロリエ」から、大型商品としては2年ぶりとなる生理用ナプキンの新シリーズ“しあわせ素肌 もちふわfit”を発売する。価格帯は460~820円前後(編集部調べ)。10年の開発期間をかけて、“低反発の枕”のような動きに合わせたフィット感と、夜用ナプキンレベル(“朝までブロック300“との比較)の吸収力を実現した。 【画像】「ロリエ」が低反発枕並のフィット感を目指した生理用ナプキンを発売 10年の開発期間を経て
近年、女性の社会的な活躍機会が増加したことでナプキンの悩みも多様化している。生理中でも仕事や子育てなどの事情で動く必要があったり自分のタイミングでナプキンを取り替えたりすることができず、漏れや肌負担につながっている。
そのような悩みに応えるべく、“しあわせ素肌 もちふわfit”を開発した。“特に多い昼用 羽つき”(14コ、460円前後※編集部調べ/26コ、820円前後※編集部調べ)、“特別心配な昼用 羽つき”(9コ、460円前後※編集部調べ)をラインアップする。
動きに応じて柔軟に変形しながらも元の形に戻る低反発枕のような処方を目指し、不織布をピース状にして使用した。体の動きに合わせて自在に変形するフィット感を実現する。お尻の隙間にフィットするV字の形状もポイントだ。お尻を覆う面積が減ったことで、体の動きに伴う違和感や擦れといった肌への負担を減らす。夜用ナプキンレベルの吸水力で安心感をもたらす。
売上目標は「ロリエ」の生理用ナプキン全体で前年比5%増を掲げる。今後は同シリーズのサイズ拡充を図る予定だ。
生理現象を取り巻く環境にも着目
「ロリエ」は「生理をもっと過ごしやすく」をブランドパーパスに掲げ、生理現象を取り巻く環境をより良くすることを目指している。これを体現する取り組みの1つが、ナプキンの備品化プロジェクト「職場のロリエ」だ。突然生理がきても安心して働けるように職場のトイレに生理用品を備品化してもらう取り組みで、24年8月時点で200社以上の導入につながっている。
5日に行われた会見には、ブランドアンバサダーを務める俳優の二階堂ふみが登壇した。二階堂は「海外では日常的に生理用品を買うことが困難な『生理の貧困』がある。自信を持って外で活躍できるように、“生理用品のドネーション”を相談できたら嬉しい」と提案を持ちかけた。花王の坂田美穂子ブランドマネジャーは、「ブランドのパーパスに基づき検討したい」と前向きな姿勢を示した。