冬ボーナスが「30万円」だけど、不安なので全額貯金の予定。国家公務員の友人は「60万円」もらって旅行も行くそうですが、みんなどれくらいもらっているのでしょうか?
12月に冬のボーナスを受け取る人も多いでしょう。ボーナスは多ければ多いほどうれしいものですが、自分が「30万円」の支給で、国家公務員の友人がその倍の「60万円」が支給されていると聞いた場合、うらやましい気持ちと同時に「みんなこんなにもらっているの?」と疑問を感じるかもしれません。 本記事では冬のボーナスの金額や使い道について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
民間企業のボーナスの現状
ボーナスの支給額は、業種や企業の業績、個人の評価などによって異なり、同一ではありませんが、まずは全業種の平均金額を見ていきましょう。 日本総合研究所の調査によると、2024年の民間企業の冬季賞与の1人あたり平均支給額は40万6000円(前年比2.5%増)と予測されています。 なお、大まかな業種別でみると、製造業が53万5000円(前年比2.2%増)、非製造業が38万3000円(前年比2.6%)です。
国家公務員のボーナスの現状
人事院によると、国家公務員の給与水準は民間給与との均衡を図るとしています。しかし、実態は民間企業と必ずしも一致しません。 日本総合研究所によると、2024年の国家公務員の冬季賞与の1人あたり平均支給額は69万円(前年比4.7%増)と予測されています。公務員は、賞与については民間企業よりも高い水準が見込まれているようです。
ボーナスの使い道はどんな感じ?
ボーナスの支給額が人それぞれであるように、使い道も人によって異なります。共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングが2024年9月に実施した調査結果を見ていきましょう。 ロイヤリティ マーケティングによると、ボーナスの使い道は、「貯金・預金」が11年連続で1位になっています。ただし、「貯金・預金」と答えた人の割合は5年連続で減少しており、2024年は33.5%と過去最低の水準です。 また、「貯金・預金」としていた人の中でも、用途を「決めている」と答えたのは39.1%だけで、決めていない人のほうが多くいます。そして、用途を決めているといった人の中で最も多い用途は「老後の生活への備え」の62.6%、「将来の消費への備え(住宅購入、子どもの学費など)」が45.3%と、貯金をしている人の中には将来に向けた準備を考えている人が多いようです。 ところで、「貯金・預金」以外の使い道はどうなっているのでしょうか? 以下は、ボーナスの使い道ランキングの一部です。 1位:貯金・預金 33.5% 2位:旅行(宿泊を伴うもの) 6.7% 3位:食品(ふだん食べるもの) 6.4% 4位:外食 4.9% 5位:財形貯蓄 3.8% 旅行や外食と答えた人と同じくらいの割合で、日常生活を支える「食品(ふだん食べるもの)」や、生活の備えになる「財形貯蓄」が上位にランクインしています。