「15勝して30本打ったらMVPクラスですよ」大谷翔平がエンゼルス時代に語っていたMVPのイメージ「不可能なことに挑戦している気持ちはないですね」
自分で料理…格付けは「5流です、たぶん(笑)」
ーーまさか、日本でも自分で料理を? 「ほぼ、そうですね。いつも冷蔵庫にいっぱい食材があって、その中からピックアップして好きなものを作っていました」 ーーちなみに何を作っていたんですか。 「ブルーノってわかります?」 ーーブルーノ? 「何でも作れる感じのホットプレートなんですけど、それでいろいろと作っていました。魚介類が冷蔵庫にあれこれ入っていたので、パエリアとか......」 ーーそれはすごい。 「けっこう簡単に作れるんです」 ーー日本の甘いものは堪能しましたか。 「グルテンフリーのお菓子はちょこちょこ食べました。やっぱり日本の食べものは美味しいですよね。日本では週6日は練習に行って、週1回は撮影があって、あとは家でごはんを食べて、テレビ見てました。年末年始もテレビばっかりですよ。Netflix とか『格付けチェック』とか......」 ーー格付けは一緒にやってみたりして? 「僕ですか? 5流です、たぶん(笑)」 ーー味は関係ないと仰る大谷さんの食生活では仕方ありませんね(笑)。このオフ、マウンドでは投げ始めたんですか。 「投げましたよ。傾斜を使って投げるのは強度を上げるためではなくて、技術的に傾斜をうまく使える感覚を出していくためです。そういうドリルは今までも続けてきましたし、特別な感じがするのはバッターを相手に投げるときになるのかな。今のところは86~87マイルまで来ていますから、キャンプの初日にはブルペンでコンスタントに94マイル、マックスなら100マイルが出るようにしたいと思っています」 ーー初日に、100マイルを? 「そうなるのがベストですね」
バッティングについて、取り組んだこと
ーーバッティングについては、昨年、できないことがいくつもあったという中で、右ピッチャーのスライダーが見えにくかった課題を挙げていました。ここをクリアするために取り組んだことはありますか。 「一番に意識したのは左の軸足の加重です。一昨年、左ヒザの手術をしたおかげで痛みはほとんどなくなったんですけど、まだ乗せづらさがあったのかもしれません。結果、ヒザに加重させられない分、代償動作として左の股関節をより深く捻っていたんです。そうすると右肩が入ってしまうので、ボールが見えづらくなる。ボールが見えづらくなれば、それだけボールを中(身体の近く)へ入れてしまって打ち方が窮屈になります。だから右ヒジが上がる悪循環が生じていたので、構えから体重移動にかけての軸足の使い方、つまり加重の仕方が甘かったところを修正しなくちゃいけないと思って、ずっと練習しています」 ーーヒザに体重が乗っていないと気づいたのは何かきっかけがあったんでしょうか。 「そこはビデオを見て一発で気づくようなところではないんですけど、何となくバットを加速させづらそうなスイングをしているなということは感じていました。その原因が何なのかといろいろ試してみたら、無理矢理にでも軸足に体重を乗せたときのほうがスイングしやすいなと感じたんです。同時に、そうしようとすると手術明けのイヤな感じがまだあるなというのが10月、昨シーズンが終わったときの感覚でした。だからオフは元通りにしようと、極端なことをしてきました。何も考えずに振ると身体が楽をしたがって右足に体重をかけようとしたり、身体を前に流してスイングしようとしちゃうので、オフは窮屈なくらいに意識して、左へ加重しながら打っています」
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