番組タイトルは突然に ドキュメンタリー制作の舞台裏 「プロ野球じゃないとダメですか?」社会人野球のレジェンド トヨタ自動車 佐竹功年(41)を追った【5年目Dの取材記④】
ミスター社会人野球・佐竹功年さんを取材したドキュメンタリー「プロ野球じゃないとダメですか?」が無事放送された。入社5年目の私は、この番組を通じて初めての経験をたくさん積ませてもらった。 【動画で見る】社会人野球に魅了された トヨタ自動車 佐竹功年(41)「プロ野球じゃないとダメですか?」 1人でアメリカへ取材にいったり、“大人の甲子園”と呼ばれる都市対抗野球の取材にいったり、俳優の方にナレーションを読んでもらったり。もちろん、番組タイトルを考えるのも初めての事だった。
それは焼肉店で生まれた
「なんかイイ感じの番組タイトルないかな…」 そんなことを考えながら、私は肉を焼いていた。焼肉店に連れて行ってくれたのはデスクとプロデューサー。行き詰まった私に声をかけてくださり、感謝しかなかった。こういったときは決まって、みんなで話しながら探るとうまくいく。 「これは?」「じゃあこんなのは?」フランクに次々と生まれるアイデアたち。一方、次第にアルコールが回り始め、使い物にならなくなる大先輩2人。そこで降りてきた。 「プロ野球じゃないとダメですか?」 それは、脂の乗ったホルモンに火が灯ったのと同じタイミングだった。
受け取り方が違うとダメですか?
そもそもこの文章は「君が編集をしてきて印象的だったシーンを書こう」と先輩の一言から書き始めている。何日か考えてはみたものの、番組タイトルが生まれた瞬間が個人的には最も印象的な出来事だった。 様々な想定をして取材をしたのに、かっこいい撮影ができるように工夫したのに、ベストなナレーションを考え続けたのに、BGMも直前まで悩んだのに。 結局、このタイトルを決めた時のことが自分にとっては最も印象的だったように、きっとこの番組を見ていただいた人にとっても、何が印象に残るかは人それぞれなんだと思う。こちらの伝えたいことが伝わり切らないかもしれないし、意図しない受け取られ方をしてしまったり、切り抜かれてしまったり。 逆に、私たちの想像を超えた何かが生まれるかもしれない。でも、それでいいと思う。それがいいとすら思う。どう感じていただけるかは受け手の自由であり、どう伝えたいかは、こちらのエゴですらあるのだから。そういった意味では、端的なメッセージを番組タイトルに込めることが出来たのは良かったと思っている。 そんな思いを込めて作った「プロ野球じゃないとダメですか?」せめて番組タイトルだけでも覚えてもらいたい。本編を見てもらえれば誰もに通ずるものがあるとは思っている。 中でも特に、野球をしてきた人へ。野球をしているあなたへ。そして、野球を始める君へ。見ていただいてもイイですか? 【CBCテレビスポーツ部・上原大輝】 入社5年目「サンデードラゴンズ」ディレクター
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