バカとは根本的に違う…頭のいい人だけが知る「極上のインプット」と「アウトプットの質を高めるセリフ」
■アウトプットの質を高める「ある口癖」とは ---------- どっちが賢い?【Q6】 A「答えは一択だ」と考える B「ほかに答えはないか」と考える ---------- ある科学者によると、人間は考えることを嫌う傾向があるそうです。僕も実感があります。考えるのはかなりしんどい行為ですから。 論点を立て、サブ論点を抽出し、インプットに汗をかいて、それをもとに考える。やっとのことで問いに対する答えらしいものを見つけたと思ったら、すぐにまた新たな問いが生まれてしまう。問いはどこまでも深掘りでき、揺さぶればまた別の問いが出てきます。 人間は本能的にラクをしたい生き物なので、疲れてくるとつい考えることに終止符を打ちたくなります。 「これだけ調べて考えたんだから、もうこれが答えでいいよ」せっかく時間をかけて練り上げたプランが“あと一歩”のところでポンコツになってしまうことがあるとすれば、たいていこれが原因です。そこで「もうひと踏ん張り」ができるか否かが、セクシーな思考に到達できるかどうかを分けます。 考え抜いて1つのアウトプットを導き出したら、次の言葉を呟いてみてください。 「仮に違う答えだとすると」 いっそのこと、これを口癖にしてしまいましょう。習慣化してしまえば、最後のひと踏ん張りがきくものです。人間は思い込みの生き物でもありますから、どこかでとんでもない勘違いをしているかもしれません。あるいは人の見方はさまざまなので、あなたが「これがベスト」と思っても、評価する人は「これはポンコツだ」と切り捨てるかもしれません。 論点ワードを見返して、もう一度、論点とサブ論点に立ち返ってみてください。調査結果は同じでも、異なる論点、サブ論点が仮定できれば、また別の思考が組み立てられるかもしれません。最初のアウトプットがあらゆる問いを潰して至ったものだとしたら、それに匹敵するクオリティのアウトプットはなかなか出ないかもしれません。それでもいいのです。 私たちは学生時代「正解がある」ことを前提とした世界で生きてきました。その代表例がテストです。そこではたった1つの正解を、できるだけ効率的に導き出すことを目指してきました。 ところがビジネスは「絶対的な解」のない世界です。そこではセクシーなプロセスから出てきた答えこそがセクシーであり、比較してよりよいものを選ぶしかありません。 つまり、2つ以上の選択肢がある状況から「我々はベターを選んだ」という、そのプロセスこそが決定に「正解だろう」という信憑性を与えるのです。ですから、あなたは何としてでも、「答え」らしい「プランB」を捻り出さないといけないのです。 また、アウトプットのステージには、最後に「議論」のステップがあります。例えば上司と議論することを想定した場合に「○○という考え方から生まれたA案と、△△という考え方から生まれたB案がありますが、どちらがベターだと思われますか?」というクローズド・クエスチョンで問いかけることができます。 もちろん、プランA/プランBのいずれも甲乙つけがたく、どちらにするか議論が激しく戦わされれば、言うことはありません。「侃々諤々(かんかんがくがく)の議論とチームの炎上を経て選ばれたプランなのだから」というプロセスが、最高にセクシーだからです。 ---------- Move6 考えることを嫌がらない。「仮に違う答えだとすると」を口癖に ----------