タブレットデビューに最適なのは何歳? 子どもとケンカしないための「ルール作り」のコツ
ルール作りのコツを教えてください!
Q.ルールが守れず、親子喧嘩の原因になってしまうのですがどうしたらいいでしょうか? ルールのポイントとしては、「時間で区切らない、コンテンツで区切る」ことが最大のポイントです。声がけとして「この番組・ゲームをあと何回見る(やる)?」といって本数をこども自身に聞いてみてください。全体を1時間ぐらいにしたいなと考えている家庭であれば、そこから何本見られるのか逆算して教えてあげます。 時間で区切ると、最も楽しいクライマックスまであと5分…というときに取り上げられてしまう可能性がありますよね。大人でも、楽しんでいるドラマの最後が見られなかったら嫌なはず。子どもも同じです。だから、時間でなくコンテンツで区切るのが大切なんです。 すると、今日は6本見ようか!という言い方になります。最初から守れない子も多いと思うのですが、繰り返し教えてあげて、守れたときは、「お約束守れたね。また一緒に使っていこうね」といってあげてください。自分で、約束が守れたことに自信が持てるようになります。デジタルデバイスはハマるような設計になっているので、どの子も夢中になるのは当たり前です。幼児期のデジタル端末は、約束を守るということを覚えるきっかけになりますよ。 ルール設定において、お子さんと折り合いがうまくつかない場合は、親の決めたルールの背景をきちんと伝えてみるといいと思います。お風呂とかご飯とか、やらないといけないスケジュールを伝えた上で、やらせてみる。3回失敗したら、もう一度ルールを考えてみようと話せると思います。 また、大前提として親自身の使い方を見直すということも大事です。デジタルデバイスは、一生涯使っていく可能性が高く、最も大切なことは、セルフコントロールしていくことなのです。これは大人も同じで、自律と自立ですよね。 子ども自身が、自分で使い過ぎたな、今日は他のことしようと考え、デジタルデバイス以外の楽しみを持っていることが重要です。親自身も、そういった姿でいるか?ということも併せて見直したいですね。 幼児期はタブレットでデジタルデビューをし、失敗しながら繰り返し、各家庭のルールについて繰り返し伝えていきながら、徐々にセルフコントロールできるように成長を見守っていくことが大切です。その練習があると、小中高生でスマホやSNSに依存せず、賢く使えるようになるのではないでしょうか。