吉田麻也「“抑止力”が足りないんじゃないかと思います」アスリートの“プライバシー問題”“誹謗中傷”に言及
吉田麻也がパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「吉田麻也の切り替えて行こう!」(毎週土曜9:30~9:55)。吉田麻也が“何があっても切り替えて行こう!”というDFならではのスローガンを掲げ、最新のニュースやリスナーからのメールに鋭く反応していく番組です! 6月22日(土)の放送では、アスリートのプライバシー問題について語りました。
「超党派の国会議員で構成する『ネット社会におけるプライバシーの在り方を考える議員連盟』が6月3日(月)に国会内で会合を開き、アスリートのプライバシー問題への対策で協議がおこなわれ、吉田はアメリカからオンラインで参加しました。 そこで吉田は、アスリートが直面しているプライバシー問題の実情を説明。さらに、自身がプレイしたイングランドやイタリアでの経験をふまえて、人種差別問題が深刻なヨーロッパでは、選手の誹謗中傷への対策が整っているのに対し、日本は不十分であると指摘するなど、現役選手でありながら国会議員との会合に参加し、新たなガイドラインの制定に尽力しました」 吉田:僕は今回、日本プロサッカー選手会の会長として参加しました。こうした問題をアスリートの目線からどう捉えているか、どうしていくべきかを発言させてもらいました。 ヨーロッパやアメリカでの対応を話しながら、日本が取るべき対策は何かをみんなで考える会だったのですが、皆さんもご存知の通り、限度を超えたファンのリアクションというのは結構あるんですよね。 これからオリンピックもありますし、ワールドカップとかのイベントがあるたびに、(選手が)誹謗中傷の標的にされてしまうのは、みんなにとってマイナスなんじゃないか。これを(打破するために)日本はどうしていくかを話し合ったんですけど、僕が思うに、もう少し制裁を強くしていくための“抑止力”というところが足りないんじゃないかと思います。 ヨーロッパやアメリカの場合、こうした問題の損害賠償額は日本よりはるかに大きいため、誹謗中傷する側にもリスクがあり、それがいわゆる抑止力につながっていると思うので、日本でもそうすることで不透明な情報が淘汰されるのではないかと思っています。 尽きるところ、日本代表戦でこうした問題が発生してしまうと国益を損なうことにもつながると思いますし、国益は日本にとってすごく重要なところだと思うので、(この問題は)みんなで一緒に考えていきたいところですね。 (TOKYO FM「吉田麻也の切り替えて行こう!」2024年6月22日(土)放送より)