機内Wi-Fiに革命?ユナイテッド航空、スターリンクの機内実証実験 2月から前倒しして提供開始
ユナイテッド航空は、イーロン・マスク氏率いるSpaceX社の衛星インターネットサービス「スターリンク」の機内搭載実験を2月より開始すると発表した。同社は最終的に全機体への導入を目指しているといい、本来のスケジュールから前倒ししたかたちでの提供となる。 【画像】すでに両社提携をアピールする広告も掲出されている SpaceX社と同社の提携は昨年9月に行われており、春季には同社のエンブラエルE-175型機での商用運航を開始する予定。今回の実証実験や本格導入を通じて「お客様は地上で享受しているのと同じ高速で低遅延のインターネット サービスを機内でも利用できるようになります」。 2025年を通じて、二クラス制の地域便全機への搭載を進め、年内には主力路線でもスターリンク搭載機の運航を開始するとしている。 提供される乗客は同社の「マイレージプラス会員」で、会員であればスターリンクサービスを無償提供するという。機内Wi-Fiの品質向上に加え、同社は会員向けの新たなパートナーシップ展開も視野に入れており、機内エンターテインメントのさらなる充実化にも期待される。 フルサービスキャリアの航空機では機内Wi-Fiサービスを提供している場合は多いが、非常に低速だったり、繋がりづらい場合も少なくない。しかし、スターリンクを用いることで、より衛星通信を行いやすくなるとして、すでにデルタ航空とハワイアン航空が導入を表明。SpaceX社によれば最大350Mbpsの通信速度を提供する計画もあるという。
編集部 IT/デジタル担当