「泣きそうになりました」台風被災現場の見学ツアー 不通区間の復旧に22億円 静岡・大井川鉄道
2022年9月の台風による影響で一部区間で運休が続いている静岡県の大井川鉄道。全線開通に向け課題を知ってもらおうと見学ツアーが開かれました。 「泣きそうになりました」台風被災現場の見学ツアー 不通区間の復旧に22億円 静岡・大井川鉄道
現状と課題を知ってもらうツアー
懐中電灯やヘッドライトをつけた人たちが歩いていたのは大井川鉄道の運休が続いている線路のトンネルです。 5月11日に開かれた被災現場の見学ツアーには、県内外から約40人が参加しました。 2022年9月の台風15号の影響で、大井川鉄道は川根温泉笹間渡駅から千頭駅にかけて運休が続いています。
こうした中、現状や開通へ向けた課題を知ってもらおうと企画しました。 土砂崩れで埋もれてしまった線路。別の場所では線路を支える土台がえぐられているところも。 大井川鉄道 担当者: これだけ自然の環境としては厳しいところにあるので、うちだけではなくて日本の鉄道会社どこもそうだと思うんですが、民間企業1社でそれを賄っていくというのは非常に厳しいというのが現実
参加者も現状にショック
今回見学したのは不通区間の一部で約3.6km。復旧費用は約22億円にのぼるとみられますが、その後の維持も必要になります。 参加した人たちも厳しい現実を目の当たりにしながらも、「全線開通へ向け後押しができれば」と感じている様子でした。 参加者: ショックでした。あんなに土砂が崩れ落ちてもう動かないみたいに固まっているのをみて。何か所もありますし、大量でしたし、ほんと簡単なことじゃないなと思って泣きそうになりました 参加者: ほんとにびっくりしました。こんなに素晴らしい鉄道が自然の力の恐ろしさであんな姿になっちゃうのかと思って。皆さんで力合わせて何とかならないのかと切実に思いました
大井川鉄道広報・山本豊福さん: ほんとに皆さんが応援してくれる気持ちというのが僕たちにもひしひしと伝わってきます。時間はある程度かかるけれど、何とか1日でも早く千頭駅まで鉄道を通したいと改めて思う 地域住民からの要望もあり全線開通への道を模索する大井川鉄道。このツアーは5月18日にも予定されています。
テレビ静岡