【静岡県知事選】鈴木康友 氏が大村氏に勝ったのは35市町のうち8市町のみ…勝因と県政運営の課題は?
川勝知事の突然の辞任に伴い短期決戦となった今回の静岡県知事選挙は、6人の新人が立候補する中、鈴木康友 氏が次点の大村慎一 氏に約7万7000票の差をつけて当選しました。今回の選挙の結果の分析と今後の県政の課題などについてテレビ静岡・永井解説委員とお伝えします。 新たな静岡県知事は鈴木康友 氏に…幸福度日本一を掲げ激闘制す 経歴や人柄は? 川勝平太 前知事の辞職に伴う選挙
鈴木氏の勝因は3つ
-まず今回の知事選、鈴木康友 氏が大村慎一 氏に7万7000票あまりの差をつけて勝利したが、勝因はどこに? テレビ静岡・永井学 解説委員: 勝因は大きく3つあると思います。 1つ目が、浜松市長4期16年で築かれた知名度に加え、自動車メーカーのスズキを中心とする浜松の経済界の強力な支援で大票田の浜松市だけで23万票。鈴木氏の全得票のおよそ32%を占めていて、これが最大の勝因だと思います。 また、超短期決戦で相手候補の知名度アップに時間がかかったこともアドバンテージになったと思います。
テレビ静岡・永井学 解説委員: 県内35市町ごと、鈴木氏・大村氏のどちらが勝ったのか地図で表したものですが、鈴木氏が勝ったのは御前崎市から西の8市町だけです。 一方の大村氏は中部・東部・伊豆の27市町すべてで勝ったものの、総得票数ではかなわなかったということで、今回の選挙、浜松市出身の鈴木さん、静岡市出身の大村さんの地域間対決とも言われていたが、結果もそうなったと言えそうです。
”西部の鈴木康友”を象徴する結果だと思うが、笠井さんはこの結果をどうみますか? 元フジテレビアナウンサー・笠井信輔さん: これだけ明確に地域差が出る選挙結果というのは珍しいと思います。静岡県は東西に長く東部、中部、西部でそれぞれの地域で意識の差があるのでしょうね。 今回の知事選は全国的にも注目されていましたね。2009年に川勝知事が誕生し、その後、民主党政権が誕生したという大きな流れがありましたので、今回も静岡県知事選の結果が政変の起爆剤となっていくのか気なりますね