《踏切自殺強要事件だけじゃない》無報酬奴隷状態の職場は「存在する」と話す中年男性の告白 会社に生きるすべてを握られ「逃げることは死ぬことと同じ」だった
ミスをすると叩かれたり給与を減らされるため、皆懸命に働く。だが、ミスして怒られる恐怖にびくついて仕事に力が入らず、当然、注意力散漫になる。そしてまたミスをしてしまい怒鳴られるの繰り返しで、中高年作業員は相次ぎ精神的な不調に陥り、失踪する前に自死を選ぶ仲間もいた。 「頼れる身寄りもない俺らのような中高年にとっては、いじめられても殴られても金をとられても、そこしか無くなっちゃうんだよ。行政にも無視される。卑屈だろうがなんだろうが、生きなきゃいけない。でもそこで死ねって言われたら、もう本当に死ぬしかなくなるのかもしれません」(介護職の男性) 弱者が救済されない社会になったのか、それとも、弱者が強者に搾取されても見過ごされる社会になったのか。弱者に転落しないために、弱者をつくって虐待を繰り返すのか。この事件が物語るのは、日本社会の闇そのものかもしれない。