【指先トラブルの強い味方】ケガをしても、してなくても絆創膏を貼る「ケアリーヴ女子」たち PC作業の人、書店員、ネイル好きの女性たちから支持を集める理由
剥がれたネイルの応急処置に
絆創膏は「傷を保護するために貼る」のが一般的な用途だが、ネイル女子にも密かな人気を誇る。Xには「ネイルが剥がれた時の救世主」「ケアリーヴしか勝たん」など、絶賛の声が上がっている。 アパレル店員のひかるさん(20代女性)も愛用者。ネイルは大好きで、10本の指のうち、必ず数本の爪にはリボンやイチゴなど立体的な装飾をほどこすほど“指先オシャレ”には余念がないというが、「剥がれたネイルは、ケアリーヴで応急処置をする」のが日常だという。 「ネイルを変える頻度はおよそ3、4週間に1回。長さがある方が好みなんですが、仕事中、段ボールを開けるときなどにひっかけて、1本か2本は1週間ぐらいで剥がれてしまいますね。でも、それで全部の爪を取り替えるのも悔しいので、しばらくはケアリーヴで根元をぐるぐると固定してしのぐんです」(ひかるさん) 話を聞いた日も、ケアリーヴを貼っていたひかるさん。他の絆創膏との違いを尋ねると、「やわらかいのがいい」とのことだ。 「従来の絆創膏は、汚れでふちが黒くなって見栄えが悪いし、剥がした時に皮膚が白くふやけたり、しかも臭うというか……。ケアリーヴは色も質感も皮膚になじむので、ネイルの根本に貼っても邪魔しないのがいいです。カバンにいつも入れています」(ひかるさん)
「フチが黒く汚れない」「皮膚が白くふやけない」秘密
ところで、傷がないところに絆創膏は貼っていいものなのか。ニチバンの担当者に訊いてみたところ「絆創膏は傷を保護するものですが、実は薬が塗ってあるわけではないので、問題ありません。絆創膏についているガーゼは、あくまで傷口を保護するためのものです」という回答が。 また「フチが黒く汚れない」「皮膚が白くふやけない」といった特徴も、ケアリーヴに施された“工夫”が一役買っているという。 「一般的な絆創膏は、通気性の無さを『小さな穴を開ける』ことで解消しています。しかし穴の開いた部分しか通気性が無いのでムレやすく、ふやけて剥がれやすくなるため、粘りの強い粘着剤を使う必要がある。黒い汚れは、その粘着剤がテープからはみ出て、汚れが付着するためにできるものです。 ケアリーヴは、柔軟性に優れた高密度ウレタン不織布を採用しており、粘りの強いノリを使う必要がないのでズレにくく、結果としてふちが黒く汚れることはありません。また皮膚が白くふやけるのは、絆創膏の内側が汗や水蒸気によって過度に湿るためですが、ケアリーヴは皮膚からの水蒸気を外に逃がすので、そうしたことも起こりにくい仕様になっています」(ニチバン担当者) ケアリーヴ女子たちの支持を集めている背景には、商品開発の工夫も影響しているようだ。