ウクライナへの全土攻撃…死者30人超 国連安保理の緊急会合で露“非難の声”相次ぐ
ロシア軍によるウクライナ全土への攻撃による死者は30人を超えました。この攻撃をうけて開かれた国連の安全保障理事会の緊急会合では、ロシアを非難する声が相次ぎました。 ロシアによる攻撃は、南部ヘルソンや東部ハルキウ、首都キーウなどウクライナ全土に及びました。爆撃機や無人機による攻撃のほか、弾道ミサイルなども発射されたとみられていて、ゼレンスキー大統領は「ロシアは全ての兵器をもって攻撃した」と述べました。国防相は「侵攻開始以降、最大規模の航空攻撃だ」としています。 ロイター通信によりますと、この攻撃で31人が死亡し、160人以上がケガをしたということです。 今回の大規模攻撃をうけ安保理の緊急会合が開かれ、欧米各国から民間施設への攻撃を批判する声が相次ぎました。一方でロシア側は、民間への被害はウクライナの防空システムによるものだと主張しています。 アメリカのバイデン大統領は29日、「プーチンを止めなければならない」と非難した上で、「議会が新年に行動を起こさなければ、必要な防空システムを送り続けることができない」と訴え、ウクライナを支援するための追加予算案の早期承認を求めました。