ペップ“バルサ”を「初めて破った」 世界へ挑む浦和に海外注目「神々を倒す方法を理解」
クラブW杯へ挑む浦和をイタリア紙が紹介
来夏に米国で開催されるFIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)の組み合わせ抽選会が現地時間12月5日に行われ、日本から出場する浦和レッズはインテル(イタリア)らと同じE組に入った。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」では浦和を率いるマチェイ・スコルジャ監督について「誰よりも早く神々を倒す方法を理解していた」と、過去の実績を取り上げた。 【実際の様子】浦和サポーターが掲げた「弱くて魅力ない」クラブ批判の横断幕 このクラブW杯は以前までの6大陸の代表チームに開催国代表を加えた7チームによるミニトーナメント形式から、32チームに拡大され4年に1回、約1か月をかけて開催される形式となる。その第1回となる2025年大会に、浦和は22年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝による出場権を得て、日本から唯一の参加となる。その組み合わせ抽選会では、インテル、リバープレート(アルゼンチン)、モンテレイ(メキシコ)との対戦が決まった。 ガゼッタ紙では浦和の本拠地(さいたま市)について「東京の郊外にあり、ミラノにとってのベルガモ(アタランタの本拠地)に少し似ている。しかし、違いは120万人を超える人口を1つの都市で持っていること」とし、「2002年W杯の準決勝ブラジル対トルコの試合を行った6万3700人収容の埼玉スタジアムを使用する」と紹介した。 そしてチームについては、スウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンを「トリノやベローナにとっての古い知り合い(所属経験がある)」とし、「オラ・ソルバッケン(エンポリ)や鈴木彩艶(パルマ)の古巣でもある」と、イタリアに多少なりとも縁のある選手を例に出した。 だが、最も注目の存在とされたのはスコルジャ監督で、「ペップ・グアルディオラが率いたバルセロナを初めて破った監督で、誰よりも早く神々を倒す方法を理解していた。2008年にヴィスラ・クラクフを率いてカンプ・ノウでは4点奪われたものの、ホームで1-0の勝利を飾った」と、当時のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選での実績を紹介。世界の強豪と対戦する今夏の大会に向けて「再び米国でも神々を止めるためには、ヘラクレスの筋肉を必要とするだろう」とした。 浦和は昨年末も同じACL優勝により7チーム形式で行われた最後のクラブW杯に出場し、1回戦でクラブ・レオン(メキシコ)を破ったものの準決勝でマンチェスター・シティ(イングランド)に敗れ、3位決定戦はアル・アハリ(エジプト)に屈した。果たして今回は、グループリーグでイタリアやアルゼンチンの名門を相手に世界を驚かせるような戦績を残せるだろうか。
FOOTBALL ZONE編集部