医師が教える「菓子パン」を食べ続けると身体に起こる恐ろしい変化
加工食品は“認知障害や脳卒中”にも影響する
2024年に『Neurology』という雑誌で、加工食品と脳の認知機能、脳卒中のリスクに関しての報告がされています。 45歳以上の3万人以上の白人と黒人を集めて研究をしたところ、超加工食品の摂取量が約10%増すごとに認知障害を発症するリスクが16%高まることがわかりました。 逆に、加工していないものや最小限の加工をしたものしか摂らないような生活をすると、認知のリスクが12%下がるということが報告されています。 同様に脳卒中に関しては、超加工食品を摂取すると脳卒中のリスクが8%上がることも報告されています。 一方、あまり加工されていないものしか食べない人は、脳卒中のリスクが9%低いことも示されました。
菓子パンは定期的に食べてはいけない
超加工食品に分類される食品のほとんどが、植物栄養素や食物繊維が欠落していて、体の中が細胞の健康を維持したり、体の中の代謝のプロセスをサポートしたりするような栄養素が入っていません。 体のシステムに影響を与えるだけではなく、細胞が生まれて死んでいくターンオーバーに影響を与えることで有害になり得る成分がたくさん含まれています。 どうしてもパンを食べたいのなら、なるべく自分で作るか、原材料にこだわっていて国産小麦を使っているパン屋さんから買ってくるか、バターをちゃんと使用して塩の種類にもこだわっているようなパン屋さんから買うほうがリスクは少ないです。 惣菜であれば、自分で用意したものを間に挟んで食べればリスクも下がります。 菓子パンはあくまでも緊急的な「これしか食べ物がない」という場合に食べるもので、定期的に食べるものではないということを認識しましょう。 (TEXT:山田周平) ▼動画でもっと詳しく知る 【YouTube】https://youtu.be/WwzWqp8Ibcw 画像提供:Adobe Stock
石黒成治先生
消化器外科医、ヘルスコーチ。 1973年、名古屋市生まれ。1997年、名古屋大学医学部卒。国立がん研究センター中央病院で大腸癌外科治療のトレーニングを受ける。その後、名古屋大学医学部附属病院、愛知県がんセンター中央病院、愛知医科大学病院に勤務する。2018年から予防医療を行うヘルスコーチとしての活動を開始。腸内環境の改善法、薬に頼らない健康法の普及を目的に、メールマガジン、YouTube、Instagram、Facebookなどで知識、情報を分かりやすく発信している。Dr Ishiguro YouTubeチャンネル登録者数は37万人超(2024年1月時点)。
執筆者情報
■山田周平 ライター。さまざまなWEBサイトでエンタメ記事や育児コラムなどを書いています。著書に『ひとのパパ見て わがパパ直せ』。 Instagramアカウント:@damepapa31 https://www.instagram.com/damepapa31/