医師が教える「菓子パン」を食べ続けると身体に起こる恐ろしい変化
安くて手軽に買えてお腹にも溜まるので、ついつい食べてしまいがちな菓子パン。でも、菓子パンや惣菜パンにはさまざまな添加物が含まれているため、食べすぎると健康に悪影響を及ぼす危険性も…。そこで今回は、菓子パンに潜むリスクについて、YouTubeチャンネルの登録者数が37万人を誇る、医師でヘルスコーチの石黒成治先生に教えてもらいました。 ◇ ◇ ◇
菓子パンは“超加工食品”である
菓子パンや惣菜パンを食べることの一番のリスクは、超加工食品であるということ。 超加工食品とは、調理済みの食品をさらに加工して、添加物や人工甘味料を加えて作られた食品です。 菓子パンは精製された小麦に砂糖を入れて、それを原材料にして保存料、乳化剤、着色料、香料など、さまざまな添加物を入れていきます。 これらの添加物は、菓子パンの風味や味を良くして日持ちをさせることが目的なので、健康のために入れているものではありません。 精製された小麦粉は食物繊維、ビタミン、ミネラルが削られてしまっていますし、糖分、脂質、カロリーが多いので、肥満や糖尿病、生活習慣病のリスクを高めます。 また、菓子パンはマーガリンやショートニングを使っていて、これらの油はトランス脂肪酸を多く含んだ油です。 トランス脂肪酸はLDLコレステロールを増やしてHDLコレステロールを下げるため、脂質のバランスを崩してしまい、心疾患のリスクを高めるものであることがわかっています。 こういったものがてんこ盛りに入っているのが菓子パンなのです。
菓子パンは“食品化学の結晶”!?
ほかにも添加物としてリン酸塩が入っていて、これは過剰摂取するとカルシウムの吸収が阻害されてミネラルバランスが崩れます。 乳化剤は発がん性や生殖機能への影響、腸の炎症を引き起こすものとして近年認識されていますし、シュウ酸カリウムは発がん性を指摘されていますが、パンの風味を増すために一部のメーカーでは使われています。 また、ソルビン酸カリウムは細胞の遺伝子を突然変異させてしまう危険なものであることがわかっていますし、アスコルビン酸はビタミンCと一緒に入れると、発がん性物質のベンゼンが出てくることがわかっています。 あと、小麦はほとんどの場合、輸入小麦を使っているので、収穫後の小麦に大量の農薬が散布されているものが多いです。 酵母エキスは酵母の細胞を壊して分解して得られるエキスですが、実際は旨味成分のアミノ酸。基本的にはグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は、組成の違う味の素のようなものなのです。 つまり、菓子パンは食品化学の結晶のようなもので、全く違う原材料から全く形の異なるものを作り出した超加工食品と言えます。