「忘れない…」小学校閉校を前に…心に刻む故郷の眺め 児童と住民が熱気球に乗り“最高の思い出”
特集は心に刻む故郷の眺めです。2023年度で閉校する長野市の小学校で、先日、児童が「熱気球」に乗って思い出の校舎や自分たちの住む地域を見渡しました。小学校はなくなっても故郷を忘れないでと願いを込めたイベントです。 【動画で見る】「忘れない…」小学校閉校を前に…心に刻む故郷の眺め 児童と住民が熱気球に乗り“最高の思い出”
青空へと上がっていく熱気球。 ここは、2023年度で閉校する信更小学校。この日、最後の音楽会に合わせて熱気球に乗るイベントが開催されました。
唐木結愛さん: 「怖いけど楽しみ。こんなきれいなところなくなるのすごく寂しい」 順番を待つ6年生の唐木結愛さん。信更小最後の卒業生の一人です。 児童も、住民も、寂しさを抱えつつ、校舎や地域の様子を目に焼き付けようとしていました。
信更小学校は2016年、児童数の減少を受けて信田小と更府小を統合して発足しました。
しかし、その後も歯止めはかからず、中学校に続き、小学校も2024年春、閉校となります。
全校児童は14人。 6年生は篠ノ井西中などに進み、他の児童も近くの3つの小学校の中から選び、通学することになっています。
10月26日―。 週末に迫った最後の音楽会。練習にも熱が入ります。 信更小・岸田雅彦教諭: 「『必ず叶うから』歌ってみよう」
プログラムは児童が考案。 6年生の結愛さんは「わくわく委員長」として児童を引っ張ってきました。 信更小・唐木結愛さん(6年): 「さみしいけど最後だから、みんなで思いっきり楽しんでいい音楽会にしたい」
日が落ちた午後5時半。 祖母・洋子さんの迎えで妹・心結さんと下校。
「ただいま」 両親が帰るまですぐ側にある曽祖母、祖父母が暮らす家で宿題をしながら過ごします。
祖父の邦敏さんがアルバムを出してきてくれました。
祖父・邦敏さん(65): 「小学校に向かって行ったところの道路から撮った写真です。古い木造の体育館と記念館ってあったんですよ。小学校の全景ですね」
一家は代々、信更小の前身、旧信田小の出身です。 曽祖母・もとえさん(86): 「校庭でね、イモとかいろんな作物つくって、食糧難だから。校庭の真ん中に防空壕掘ってあったからね、空襲だって連絡あったときはみんなで入って」