【楽天】FA茂木栄五郎がヤクルト入り決断!5日に正式発表 背番号は8「1度きりの野球人生」
楽天から国内フリーエージェント(FA)権を行使した茂木栄五郎内野手(30)が、ヤクルト入りを決めたことが4日、分かった。この日までに宣言残留を認めていた楽天、11月29日に交渉を行ったヤクルトの両球団へ自らの意思を伝えた。新天地での背番号は8を提示された模様で、5日に正式発表される。愛着のある楽天への感謝の気持ち、恩義は強かったが、悩み抜いた末に新たな挑戦を決断した。 【イラスト】12球団契約更改アンケート 不満度ダントツ1位の球団は… ◇ ◇ ◇ 茂木がヤクルト入りを決断した。5日に正式発表される。かねて「1度きりの野球人生。後悔はしたくない。プロ野球生活も残りそんなに長くないと思う。1軍でやってなんぼだと思う。もう1度、レギュラーで頑張りたいという気持ちは常に持っている。お金とか条件とかではない」と話していた中、新たな挑戦に踏み切り、楽天にヤクルト入りの連絡を入れた。 15年ドラフト3位で楽天に入団。遊撃のスタメンとして定着し、19年まで4年連続で100試合以上に出場するも、23年は8試合、9年目の今季は代打中心の起用で46試合。出場機会に飢えていたこともあり、11月13日に国内FA権の行使を表明。同29日にヤクルトと、都内で初交渉に臨んだ。背番号8を打診され、条件面では2年契約で、出来高払いを含め1億4000万円規模の提示を受けたとみられる。 楽天への恩、感謝は忘れたことがない。かつて「自分がプロ野球選手という立場になれたのも、こうしてFA権を取れる選手になれたのも楽天という球団があったから」と話していた。一方で「環境を変えることが正解かは分からないですけど、新たなチャレンジをしてみたい気持ちもある」と揺れていた。 ヤクルトは三塁手の村上が来オフにメジャー挑戦。二塁手の山田が来季33歳を迎え、遊撃では長岡に続く存在が現れていない。内野ならどこでも守れる茂木は、層を厚くしたいと考える球団の補強ポイントだった。30歳という節目のタイミングでの決断。早大時代に東京6大学で慣れ親しんだ神宮で心機一転、暴れるだけだ。 ◆茂木栄五郎(もぎ・えいごろう)1994年(平6)2月14日生まれ、東京都小金井市出身。桐蔭学園-早大を経て15年ドラフト3位で楽天入団。16年は新人ながらショートで開幕スタメン。17年には6本の先頭打者アーチを記録するなど17本塁打。今季は主に代打で起用され、代打では25打数12安打、1本塁打、5打点、打率4割8分。171センチ、75キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6000万円。