なぜ中日の開幕投手は謎に包まれているのか…与田監督がいまだ“沢村賞”大野雄大を開幕投手に指名していないワケ
開幕までちょうど1か月である。 与田監督は、27、28日に登板が予定されている大野、福谷のピッチング内容と、翌日以降の肉体の回復状況を見て最終的に開幕投手を決定するのだろう。 となると現時点での開幕投手候補として一歩リードしているのは順調に調整を続けている5年目の柳裕也(26)ということになる。その柳は25日、巨人との練習試合に先発、5回を投げて8安打3失点、無四球にまとめた。あえて勝負配球は避けてテーマを掲げてストレート中心で挑んだ。昨年は、故障による2度の戦線離脱で6勝に留まったが、「大野さん以上に活躍したい」との意欲がある。 謎に包まれている中日開幕投手事情を紐解けば、2011年以来、10年ぶりの頂点を狙う与田監督の用意周到な“トータルビジョン”が見えてきたのである。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)