去年のスーツが入らない…。オジサンの誰にも言えない秘密を解消するには?
奥さんに打ち明けるのはボタンが取れてから……、トホホ。
桜の花も散り、新緑の葉が眩しい季節へと移り変わってきた今日この頃。そういえば、桜満開の時期に7月並みを誇る夏日があり、そろそろ迫ってきた衣替えを意識してクローゼットにしまった夏用スーツを取り出してみたら… 先送りになっていた問題を今再び思い出して、途方に暮れる。 そう、それは去年仕立てた夏用スーツがパツパツだったこと。わずか1年での戦力外通告に悲しさを取り越して、情けないったりゃありゃしない。このまま無理して穿いてパンツのボタンやフックを壊そうものなら、家族はもちろん、馴染みのお直し屋さんからも失笑を買ってしまう。 けれど、こんなダサ過ぎる悩みは誰にも言えない。でも、ジムに行く時間も決心も――あと新しいスーツを買う余裕なんて――ない。
ならば、仕事に向かう際に必ず生じる通勤時間でなんとかすれば いいだけの話。
まずは、最寄り駅のエスカレーター・エレベーターを階段に変更し、ランジで登りましょう。所謂、階段ランジですね。
ランジとは足を前後に開き、股関節やひざ関節の曲げ伸ばし(=上げ下げ)を行う筋トレ種目。 ここでは階段の段差を利用して、片脚を大きく1~2段飛ばしした状態で膝を曲げ、登っていくことで下半身の筋肉を鍛えます。ハムストリング、殿筋群、大腿四頭筋を鍛えつつ、股関節のストレッチも兼ねています。
それまでに、いつもよりちょこっと早起きして一駅分徒歩で準備運動していれば完璧ですが、朝弱い人はいつも通りのペースで大丈夫です。以前、紹介したスクワットと同じく、筋肉量の多い下半身を鍛えることで代謝アップ効果が望め、脂肪燃焼だけでなく姿勢改善にも繋がります。
続いては、電車移動中のブレーシングがお薦め。車内でも実践可能なブレーシングはお腹に空気を入れる呼吸の基礎トレーニング。
ブレーシングとはお腹を膨らませた状態をキープしながら呼吸を行うコアトレで、はじめは呼吸が浅くなりがちですが、訓練すると深く行えるようになります。これで外腹斜筋・内腹斜筋、腹直筋(シックスパック)に刺激が入り、体幹が安定。腹圧も高まり、腰を痛めにくくもなります。 上記に馴れたら、今度は逆にお腹を凹ますドローイングもオプションで追加すればパーペキ。1日通して深呼吸をしなかった経験のあるモーレツな企業戦士にとって、筋力も鍛えながら新しい酸素を取り入れてリフレッシュできちゃう優れた習慣です。