羽生結弦さん「おっさんじゃん!って思ってた頃とは違った30代」30歳の誕生日も進化中と実感
フィギュアスケート男子の冬季オリンピック(五輪)2連覇王者、プロ転向3年目の羽生結弦さんが30歳の誕生日を迎えた7日、さいたまスーパーアリーナで単独アイスショーの全国ツアー「Echoes of Life」をスタートした。 【写真】「Echoes of Life」さいたま公演で演技する羽生結弦さん 制作総指揮を執る「Yuzuru Hanyu ICE STORY」シリーズの第3弾。前半は新曲の「First Pulse」や「産声~めぐり」を舞い、代名詞の「バラード第1番」も演じて、公演開始から40分を経過した後、疲れのたまる時間帯に4回転のトーループとサルコーを美しく決めて進化を示した。 後半は「ダニー・ボーイ」やアンコールの「SEIMEI」で盛り上げ、本編終了後の5分間のメーキング映像まで、シネマのように楽しませた。 満員の約1万4000人から「ハッピー・バースデー」の合唱も送られ「生まれてきて良かった!」。終幕後、報道陣の取材に応じた歳には、あらためて30歳になった実感を語った。 「30歳になるんだなっていう気持ちと、今(質問で)30歳って言われて、30歳か…。って思ったんですけど(笑い)。でも、自分が幼い頃からずっと思っていた30代と、今、自分が感じている体の感覚や精神状態も含めると、全然、想像と違ってたなって思います。まだまだやれるなっていう気持ちでいます。未来は自分が想像しているよりも、もっともっと良くもなると思うし、今、その中で最善を尽くしていきたい」 「自分の中では『おっさんじゃん!』って思ってた頃とは違った30代を迎えることができたな、って何となく思います。自分の中では、フィギュアスケート年齢としては劣化していくんだろうな、っていう漠然としたイメージがあったんですけど、例えば、野球とかサッカーとかに置き換えて考えてみたら、これからやっと、経験であったり感覚であったり技術だったり、脂が乗ってくる時期だと思うので。自分自身の未来に希望を持って、絶対にチャンスをつかむんだ、っていう気持ちを常に持ちながら練習もトレーニングも本番も臨みたいなと思います」 【木下淳】