【弥生賞】シュバルツクーゲル 中山適性に自信 兄弟で皐月賞切符獲りだ
「弥生賞ディープ記念・G2」(3月3日、中山) 血統からもコース適性は折り紙付きだ。新馬戦を快勝し、続く東スポ杯2歳Sでも2着に好走したシュバルツクーゲル。19年弥生賞で2着に入った異父兄シュヴァルツリーゼに続く、兄弟での皐月賞切符獲りを狙う。 中間は宮城県・山元トレーニングセンターへの放牧を挟み6日に帰厩。水出助手は「帰厩当初に筋肉の張りが見られたので少し楽をさせましたが、その後の立ち上げは問題なく来ています」と、ここまでの調整過程を説明する。前走時と同様に、クモズレ(トモの擦過傷)予防の意味合いで坂路とポリトラック主体で乗り込まれており、火曜朝は美浦坂路を4F62秒5-14秒8で元気に駆け上がった。 デビューからの2戦はいずれも2番手を先行しての好走。鹿戸師は「前走はペースが速いなか、よく頑張ってくれたね。一瞬の脚はないけど、前に行って踏ん張れるのが持ち味」とストロングポイントを伝える。鋭い決め手があった兄とはタイプが違うものの、ドイツオークス2着(09年)の母ソベラニアからスタミナと底力を受け継いでいる。「馬体重の増減は気にしないでやっている。あとは本当に強い相手とやっていないのがどうかですね」と指揮官は見通しを語った。 ここは素質馬ぞろいの一戦だが、潜在能力も実績も引けは取らない。馬名の由来はドイツ語で“黒い弾丸”。黒光りした馬体が先頭でゴールを貫く。