俳優・高橋克明さん「心筋梗塞」で逝去 前兆となる“3つの初期症状”を医師が解説
すぐに病院へ行くべき「心筋梗塞の前兆」
「強い胸痛が続く場合は、循環器内科へ」 強い胸痛が続く場合、それは心筋梗塞の症状の可能性があります。心筋梗塞の胸痛は、圧迫感、締め付け感、または焼けるような感覚として表れることが多く、しばしば中央または左側の胸に発生します。 このような症状が出た場合は、速やかに循環器内科を受診しましょう。心筋梗塞は時間との戦いであり、早急な診断と治療が回復の見込みと患者の生存率を大幅に向上させます。 胸痛がある場合は、決して運転せず、救急車を呼ぶか、直接最寄りの病院の循環器内科か救急外来へ周囲の人に連れて行ってもらいましょう。
受診・予防の目安となる「心筋梗塞」のセルフチェック
・胸痛・胸の締め付け感がある場合 ・動くと胸が苦しくなる場合 ・肩や顎、奥歯に痛みを繰り返す場合
心筋梗塞の予防法
「バランスの良い食事」 心筋梗塞の予防には、塩分の摂取を控え、動物性脂肪を避けたバランスの良い食事が大切です。塩分は血圧を上昇させるため、6グラム以下に抑えることが推奨されます。動物性脂肪は動脈硬化を促進するため、魚を含むタンパク質源を選ぶと良いでしょう。 また、野菜や海藻を多く含む食事はミネラルを豊富に摂取でき、高血圧を防ぐのに役立ちます。ごはんの大盛りは避け、穀物の過剰な摂取による血糖値の急上昇を防ぐことも重要です。 「適度な運動」 動脈硬化の治療・予防として、早歩きやウォーキング、ジョギング、水泳などの軽い有酸素運動を30分以上、週3~4回程度行うことが推奨されています。日常生活での早足や大股での歩行、階段の利用は、無理なく続けられる有効な運動法です。 エスカレーターやエレベーターの代わりに階段を利用する習慣をつけることで、日々の身体活動量を増やすことができます。 「薬物療法」 既に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの診断を受けている場合、医師の処方に従い適切に薬を服用しましょう。正常な血圧、血糖値、脂質の数値を維持することで動脈硬化を予防し、心筋梗塞発症を防ぐことができます。 「ストレスを避ける」 精神的、身体的ストレスは心筋梗塞のリスクを増大させます。十分な睡眠を取ること、散歩やヨガなど自分に合ったリラックス法を身につけること、休暇を取ることなどによりストレスを軽減できます。 また、ストレスが原因で不健康な生活習慣に走ることがあります。暴飲暴食、喫煙量の増加など、ストレスがかかった時に自分がしてしまう不健康な生活習慣に気付き、修正することが大切です。