ドゥラメンテ産駒では“異色”の存在 ルガルがスプリンターズS制覇へ
ドゥラメンテ産駒のスプリントGI初制覇を目指し、ルガル(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)がスプリンターズステークス(3歳上・GI・芝1200m)に参戦する。 【写真】ルガルこれまでの軌跡 ドゥラメンテは15年の皐月賞と日本ダービーの2冠馬。種牡馬としても大成功し、初年度から大物タイトルホルダーを送り出した。2年目以降の産駒からもスターズオンアース、シャンパンカラー、リバティアイランド、ドゥラエレーデ、ドゥレッツァとGI馬を次々に輩出。ダートでもヴァレーデラルナ、アイコンテーラーがJpnIを制覇。21年8月に9歳で早世したことがつくづく惜しまれる。 そんな偉大なドゥラメンテだが、短距離の上級クラスで活躍する産駒は少ない。JRAのGIを12勝しているが、スプリント戦は未勝利。そもそも出走が今年の高松宮記念しかなく、ルガルが10着、シャンパンカラーが17着で、初制覇は持ち越しとなった。 春の悔しさを晴らすべく、スプリンターズSにはルガルが参戦する。今年のシルクロードSを3馬身差で圧勝し、父の産駒としてスプリント重賞初制覇。続く高松宮記念は10着に沈んだが、当時は結果的に出来もひと息だったか。今回は半年ぶりの実戦となる点がカギだが、攻め時計は文句なし。態勢は整っているとみていい。 ここを勝てば、ドゥラメンテ産駒では異色のスプリンターとして、種牡馬になる道も開ける。自身はもちろん、父にとっても大きなタイトル獲得となることを期待したい。