Acer Chromebook Plus 514レビュー - GoogleのAI機能が拡充、最前線で使える1台に
また写真から余計なものを自然に削除することができる「消しゴムマジック」もAI機能のひとつですが、これはPlusではないChromebookでも利用することができます。 そこでChromebook PlusだけのAIを活用した画像編集機能である「編集マジック」を試しました。編集マジックでは写真内の指定した被写体の場所や大きさを変更したり、空模様を容易に曇天から晴天に変えるといった加工を行うことができます。 今回はビルの大きさを変え、位置も変える編集と、曇天から晴天に変える編集を行ってみましたが、編集結果はパッと見で違和感は少なく、ビジネスシーンであれば丁度いいイメージカットが見つからないときに「それっぽい写真」を作って利用するといいかもしれません。
■高性能とAIの組み合わせで「最前線で使える1台に進化」 今回試用したAcerのChromebook Plus 514(型番:CB514-4HT)ですが、Chromebook Plusの要件として基本性能が大きく向上した恩恵は大きいと感じました。 筆者が普段利用しているWindowsのノートPCで取材時や原稿を執筆するときと同じだけのウインドウやアプリケーションを開いても動作がもたつかなかった点の満足度は高く、用途がブラウジングやYouTubeでの動画視聴、仕事や学校の課題でドキュメントやスライド作成も行いたいといったChromebookでも行える作業の範疇であれば、Chromeboook Plusなら性能・動作に多くの人は不満を感じないでしょうから、十分にオススメすることができそうです。 基本性能の引き上げと同時に筐体の仕上げも良くなり、USBポートの数なども必要十分である点も、従来のChromebookよりも価格が高くなったとはいえ、高騰化するWindowsやmacOSのノートPCよりも安価で手を出しやすく高く評価できます。 また売りであるAI機能はまだ日本語に対応しないものもありますが、文章生成や文字起こしのように今まで頭も時間も使う必要があった作業を楽にしてくれますし、シームレスにメールやドキュメントに生成した文章を流し込める点も、タイムパフォーマンスを重視する人には魅力的な機能といえます。 現時点でもAI機能はかなり快適に動作し、Chromebook Plusの引き上げられたハードウェア要件を使い切っている感もないため、さらなる機能拡張が図られた際にも不満なく使えそうです。Chromebook Plusに興味がある人は待ちではなく「買い」と判断して選んでもいいでしょう。
迎悟